容姿・経歴・その他メモ

出自「貧乏」覚醒「生誕」
　彼女はとても裕福な家庭に生まれ、幼少期は何不自由なく生活していた。恵まれた容姿と天性の愛嬌を振り撒き誰からも愛されていた。常人離れの優れた頭脳は特にコンピュータ関係で才能を開花させ、５歳で既に成人と遜色ないプログラミング能力を得ていた。誰もが彼女を天才と呼び、愛され、いつしか増長していった。だが7歳のときに彼女の世界は終わりを告げた。父親が事業に失敗したのだ。父は心神喪失して放火による一家心中を図るが、彼女のみ自宅のセキュリティを解除して逃げ延びた。その後は自分の能力による電子強盗を繰り返して生き延び続けた。
　そんな犯罪者を当然UGNは見逃すことはせず、数年かけた捕獲作戦によりついに捕らえることに成功。ただ一人の犯罪者オーヴァード捕獲作戦にあてがわれた費用では過去最大級の出費であり、これには日本支部長リヴァイアサンも経費書類に目を通して絶句したという。
　だが彼女は一度捕らえられたくらいでは観念しなかった。彼女からすればUGNは得体の知れない超能力組織である。たとえ自分もその超能力者の１人と言われても信用など簡単にできなかった。数日後には収容施設の電子ロックを解除して再度逃走。そして捕獲を繰り返すこと１０数回。その度に大量の経費が消費され関係者を辟易させた。いつしか彼女はナッツクラッカー「イカれた金庫破り」と呼ばれるようになった。
その異常な逃亡癖にUGNもさじを投げかけたが、とある事情により現在はUGN医療班ホワイトハンドが患者として身柄を預かることになる。現在は脱走することなく比較的大人しくしているようだ。
　能力はノイマンのピュアブリード。だが発達したのは頭脳のみであり、身体能力は常人とほとんど大差がない。そのためエージェントとして現場に赴くことはなく、コンピューターを駆使した後方支援が主な仕事だ。唯一の攻撃手段は携行しているサブマシンガンだけである。
　コードネームの由来はクレイジーの隠語であるナッツ(クルミ)と、高いクラッキング能力をかけ合わせて胡桃破壊人形【ナッツクラッカー】である。彼女は最初こそ「クズでカスで頭のおかしいクラッキング女とかいくらなんでも言いすぎじゃないですかー！？」と気に入らなかったようだが、同僚の蝶剤薬局と空気聖浄機に比べたらまだマトモと思ったらしく受け入れている。
　同僚チルドレンの蝶剤薬局と空気聖浄機の二人が保護者代わりとなっており、なにか問題を起こすたびに蝶剤薬局からは鋭いローキックや葉巻の火種を押し付けられ(オーヴァードなので数秒で治るが)、空気聖浄機からは数時間に及ぶ強制座禅を組まされている。そのため二人には恐怖の対象として頭が上がらない。しかし自身を本気で叱る人間に初めて出会ったためか恐怖を感じながらも嫌悪はしておらず、平時の自由時間ではよく懐いている。
　性格は自信家で尊大。倫理観は欠片も持ち合わせておらず、他人の金を平気で盗み、危機を感じたら任務を放棄してでも逃亡を実行する。エージェントとしての責任を全く果たそうとしない。しかしこれは幼少期に父親に殺されかけたことで、人間は肉親ですら平気で殺すことを厭わない劣悪な存在だと理解してしまったため、絶対に誰も心から信用しないと決めたある種の防衛本能であり猜疑心に染まる臆病さの裏返しでもある。本質は単なる寂しがり屋だが、それに気づいている人間はほとんどいない。
　趣味は盗んだ金で遊ぶギャンブル。ただしギャンブルは下手で、勝つことはまずない。そのため損失分は自身が把握している敵組織エージェントの銀行口座からクラッキングで盗みだすことをよくやる。
アリス語録「バーカバーカ！捕まえれるもんなら捕まえて見てくださーぃ！無駄な労力ご苦労さまでーす！」「こんなザルなロックでアタシが捕まるとでも思いましたかー?UGNのクソザコエージェントの皆さんバイバーイ！」「もう終わりましたよね！？じゃあアタシは家でオンラインカジノってるんで！」「うわーん！ごめんなさーい！もうしませーん！」「後生ですから杏先輩とひじり先輩には言わないでください！」「いやあの、その、セキュリティの穴をついて上げただけで……く、訓練ですよ訓練！」「反省なんて知りませんー！まるでアタシが悪いみたいに言わないでください！」

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