現在の性別は《両性(無性)》だが、外見上はそれなりに整った男性寄りの中性。
アレックスの方が色合いが薄いが兄によく似てはいるらしい。
しかし本来の戸籍上は《女性》であり、華奢な少女から今の外見に変化したのはここ3年ほどのことである。
ラファエル及びホワイトハンドでは『遺産が所有者の願いと性能を合わせた結果』との見解を出しており、三年前の事件が何らかの形でこのような歪さを出しているようだ。

アレックスの戦闘方法に合わせて、発射用の儀礼祝福済の銃器がリボルバーとライフルの二種類用意されている。
また、トリガーとなる銃剣は実は汎用的な兄のものと鍵を模したアレックスのものと二本存在している。
兄は単体で遺産を使用可能だが、自身のレネゲイドをわざと暴走させるアレックスは単体だけでは7割前後の出力まで本人の安全の為に暗示によって無意識にセーブされている。(よほど相手が強力でなければ退魔の能力には問題はない。)
兄の銃剣を所持し、副隊長以上の立場を持つ人物の『外部認証』をもって最大出力で遺産を使用できる模様。
最大出力時のひとつの”システム”として弾丸と一体化したアレックスの射撃は、破魔の一撃でありながら目標を逃さない魔弾の性質も併せ持つ。
しかし、最大出力の場合は体に相当な負荷が掛かるためそれを知っている人物はあまり使わせたがらないとかなんとか。

主にノイマンの処理能力による正確無比な射撃がメイン。暴走状態でも外見上は冷静に見えるので割と怖い。
白兵戦もまぁ護身程度はできなくはない…らしい。でも向いてはいない。
幼少期は別だが、現在ではチェーンガンを汎用武器として愛用しておりキックボードの機能も付属されたキャリーにて、退魔用のライフルと一緒に普段は自分で運搬している。急いでいる時はたまに部下に強奪される模様。
ちなみに、キャリーにキックボード機能がついているのは施設内で仲間についていくのに精いっぱいだった少女時代の名残。

幼少期よりずっとＲ災対にいるため周囲からは心配されているが、全く交友関係がないわけではない。
そもそもアレックス自身の人当たりが良く変なプライドを張るタイプではないので、同じ隊長格の面々とは隊員たちに向けた顔とは違う任務の外では気軽な態度をとることも多い。ジャンカルロの軽い口調も飄々と流す強メンタル。
ちなみに本部の他部署との交友関係も多数あり、ストライクハウンドの隊長であるグレゴリーとは勘違いから始まった『友人』であり奇妙な『師弟』関係でもある。
同じ軍式の部隊を率いる立場の人間として気楽に会話をしているその様子に、通りかかったある評議員が三度見した事件は有名である。