とある組織の実験体として生み出される。レネゲイドウイルスに感染させられ、適合してしまったことで容易く死ねなくなり、実験体として言葉に尽くしがたい日々を送る。それと同時に人体やレネゲイドについての知識を持つようになり、ウイルスの適正の関係もあって、医学方面に突出した頭脳を持つようになった。

肉体的にそれなりに成長してきた頃、実験ばかりの生活に飽きが来てしまう。試しに能力で白衣を着た人間を攻撃してみれば、すぐに物言わぬ肉塊に成り果てた。当然といえば当然だが、その感覚に喜びのようなものを覚えた黒羽は、施設の研究者たちを手当たり次第に殺してまわった。多少のダメージはすぐに回復するため、ただの人間の命を奪うことなど、オーヴァードである黒羽にとっては難無いことだった。

その後非合法な方法で戸籍を獲得し、人間として社会に出る。人間の生き方はあまり良く分からなかったので、もう一度この力を使えるような働き方をしたいという感情に従って、危険も伴うがリターンも大きい仕事、運び屋となった。また、表の顔として自分の技術や知識を生かせる仕事、医者を始める（医師免許は壊滅させた実験施設から持ってきたお金で、学校に通ってちゃんと取った）。

運び屋になってしばらく経った頃、裏社会では黒羽の名は広く知れ渡っていた。その結果UGNなどの組織にも要注意人物として目を付けられている。
ある日、自分に仕事を斡旋してくれる情報屋と出会う。自分好みの仕事を持ってきてくれる相手に対し、それ以降懇意にしている。

一見すると紳士的だが、本心では人のことを何とも思っていない。気分を害されたりしたらすぐに相手を殺す冷血な男。
実験ばかりの日々を送ってきて、情操教育を受けなかったためか、まともな精神構造をしていない。

報酬が貰えるから外科手術をする、オーヴァードと戦って殺すことが楽しいから運び屋をする、揉め事にしたくないから言われたことに（一応）従う、など行動理由がかなり単純。要は自分のために生きている。

興味を持った人、オーヴァードには結構粘着する。あわよくば戦いたいと思っている。割と相手の迷惑とか考えてないのでたちが悪い。弱い存在などには興味を示さない。