容姿・経歴・その他メモ

東稚向津高校に転校してきた高校２年生。
前の学校では陸上部に所属しており、100m走のインターハイ予選決勝に進むほどの成績を残した。
ふだんから走りに打ち込んでおり、中学入学前に負った大怪我から立ち直って以降毎日トレーニングを欠かしていない。
トレーニングは主に外で行うことが多く、朝早く家を出て帰ってくるのも遅い。
それだけ走りに入れ込んでいるのもあるが、その実家族とあまり顔を合わせたくないという面もある
勉強の方はそこそこで、小学生の一時期に必死で取り組んでいた頃もあったが
今はトレーニングや部活に支障が出ない程度だけこなしている。
小さい頃はおとなしくて手がかからない事を褒められた。妹におもちゃを譲ったり、世話の手伝いをすることもまた喜んでくれたので、進んでやっていた。けれど次第に「手のかかる」妹の方が両親に目をかけられることに気づいた。両親に見てもらえるよう努力したが、妹にかかりきりの両親の視線はこちらへ向かず、そのうちそれを苦痛に感じるようになった。小学6年生の時に大怪我で入院が必要になって、これほどの大事なら心配してくれるかもしれないと思った。しかし、それでも両親は同じ病院に入院していた妹を励ましに向かって行ってしまい───もうそんな事はどうでもいいと思った。
時折、河川敷や、街灯のあるところで全力疾走の練習をしようとすると走りのリズムが大きく乱れることがある。
当時よりずっと早くなったはずなのに、一秒先に彼の背中が見える気がするから。

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