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支部でメイドとして働くUGNエージェント。
ノイマン+ハヌマーンのシンドロームを持つオーヴァード。
彼女の性質を一言で表すならば、極度の怠け者である。

課された仕事はこなすがそれ以上のことはしない。やることを決めるのは上の仕事だ。
制服は勤務時間になってから着替える。制服に着替えるのは勤務の一部だ。
期限のあるタスクは早めに済ませても期限が近づいてから報告する。働き者には課される仕事が増えるだけ。
有能な自分を見せるべきではない。評価の上昇とともに伴う責任の重圧はいつだって面倒で、鬱陶しい。
どんな時でも、手を抜くことに全力だ。

そんな彼女でも自ら進んで動くときはある。
世界の危機。日常の崩壊。
放っておくことこそが最大のリスクとなる事象の前に楽と損の天秤を傾けて。
ため息と悪態をつきながらも、今日も彼女はエージェントとしての役目を果たす。

過去について

物心ついた時にはすでに彼女はレネゲイドウイルスの影響下にあり、
無自覚のうちにオーヴァードとして覚醒していた。
ノイマンのシンドローム故に表面上にその特異性が現れることはなく、
使用人の家系の一人娘として育てられていた彼女は、
幼少の長い期間、単なる”天才”として扱われていた。

平穏が崩れたのは齢12となったころのこと。
彼女は父親を助けるためにハヌマーンとしての能力が覚醒、行使したのだ。
それをきっかけにＵＧＮにも未登録のオーヴァードとして認知されることとなる。

父親を助けるために行使したとは言え異能は異能、
父親から娘に向けられた感情は、未知なる力に対する恐怖。
そのような能力を持っていながら周りの人間をだまし続けていたのか、という嫌悪。
半ば追い出されるような形で家を出て、そのままＵＧＮに拾われた。

彼女には今まで人をだまし続けていたという自覚はなく。
親からの突然の拒絶を受けた彼女は深い自己不信に陥ることとなる。

―――一人の、少年に出会うまで。

戦闘スタイルについて

サイレンの魔女およびプレディクション　について

彼女が得意とする戦闘スタイルは大気の振動を操作しての広範囲攻撃である。
空間内の構造物の配置を完璧に把握することで、
指をはじく動作等のごくちいさな挙動から発生する空気の揺れが特定の地点、特定の瞬間に重なり合うよう計算しており、
予備動作からは想像のつかない規模の空間のねじれを任意に発生させ、攻撃に転じることができる。
予備動作の小ささゆえに攻撃の発生地点・発生タイミングを彼女の挙動から推察することは困難である。

フェイタルヒット　について

レネゲイドの活性化による脳内回路の強化により、
より緻密な演算が可能になることで、
人体などの複雑な条件下における振動の影響をも導き出すことができ、
先述の空間のねじれを相手の“中”に発生させることで、
対象に致命的なダメージを与えることが可能となる。

マシラのごとく　について

本来攻撃に用いる空間のねじれを己の体内で発生させることにより。
体内のレネゲイドや血液の流れを高速化させ、
一種のドーピング状態となることで、限界を超えた高度な演算が可能となる。
無論肉体への影響も著しく、ある程度レネゲイドが活性化した段階でなければ
高速化した血流による血管の破壊に肉体の再生が追い付かず廃人と化しかねない荒業である。

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