岩手県の山奥にある秘湯に産まれ仲間とともに相撲を取ったり歌を歌ったり毎日だらだらと過ごしていた温泉河童。

『こんにちはちょっと宜しいですか』「あんただぁれ？」
ある日どこからか自分に話しかける声が聞こえたのでしばらくお喋りをしていたが、数十分後その声の主が自分の甲羅であることに気付く。
流石のかっぱくんもビックリしたが「まぁ気が合うし良いや」とスルーを決め込んだ。

『なぎ倒していきましょう！』「まずいでしょ…」
甲羅と話すうちに自分の体が昨日までとは明らかに違う力に目覚めていることを知る。
これで相撲で負けないぞと喜んだのも束の間。冷静にも(これ相撲したらみんな死ぬな…)と察してしまった。

「おいらたちのかつどうをかんがえなおそう」『解散ですか…！？』
力の振るいどころを探し人里へと向かうが、河童が街を出歩けば、当然再三の騒ぎを起こしてしまう。
そこでかっぱくんは甲羅に人間の姿を取らせ、人間のような名前を与えた。その日から甲羅は「アリス」と呼ばれるようになる。人里で観たテレビに映っていた少女の名だ。
幸いにもかっぱくんは人間の造るぬいぐるみのような容貌だったため、アリスがかっぱくんを抱き抱えるような形態になればそれまでに比べ怪しまれることは無かった。(恐ろしく目立ってはいたが)

その後河童騒動を聞き付けたUGNに捕捉され捕獲される。しかし日本支部長の霧谷雄吾の判断により害意が無いことを認められ、カブズとして任務を請け負い食い扶持を稼いでいる。
相撲が好きなだけでジャームのような怖い敵との戦いにはすぐビビるが、アリスにケツをシバかれてどうにか乗りきっている。
「おいらおばけこわい…」『えっ』