容姿・経歴・その他メモ

政治家の両親のもとに産まれた男子高校生。
普段はＵＧＮイリーガルとしてテレーズ・ブルムに受けた恩義を返すために活動している。
腕に内蔵されたリニアキャノンもまた、彼女の手によるもの。

幼い頃に原因不明の難病を患って、7年ほど入院を繰り返していた。その難病は圧士以外にも大勢の人間が感染しており、被害者は年々増えていった。そんな致死率の高い難病だったにも関わらず、彼が生き延びることが出来たのはもしかしたら、オーヴァードとしての素質が功を奏したのかもしれない。
その難病の原因は、ジャーム化したソラリスによるものだった。その病院に入院及び通院していた人々の半数以上が死に絶え、医師までもがその毒牙にかかった際に、UGNのテレーズ・ブルム率いるエージェント達によって事態は鎮圧された。
彼女は実益を兼ねた治療のため、記憶処理を施す前に、ソラリスのウィルスに感染しながらも死なずにすんだ幸運な人々を支部に連れ帰り、一定期間研究していた。
そんな中に彼、神田圧士もいた。
彼は元来人懐っこい性格で病院に居たご老人の方々、子供、医者。皆と仲が良かった。そんな彼らがこの世を呪うかのような、または悔恨に苛まれた表情でこの世から去る場面を幾度となく目撃した。
その度に彼の心に沈殿していく何かの答えが、その時の彼には分からなかった。
しかしながら、オーヴァードの素質を見抜いたテレーズによって事の真相を告げられた時、彼の心に名前がついた。
こんな理不尽を認められない。こんな不幸は間違っている。
優しい彼がその事を産まれて初めて自覚した時。
狂った喜劇への拍手をかき消すように。悲惨な悲劇への同情を塗り潰すように。
涙と憤怒と共に、軋んだ咆哮が轟いた。

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