容姿・経歴・その他メモ

容姿：黒髪でやせ型、肌がかなり白いせいか仄暗い印象を他者に与える。愛用の服はジャージで余所行きの服はあるといえばあるが良くも悪くも無難なものばかり……と思いきや、UGNエージェントとして活動するときは常に蝉の着ぐるみを身にまとっている。

性格：他者との関わりを嫌い、非オーヴァードを下に見る傾向があるため一般人との関係は極端に薄い。その代わりにUGNエージェントとの連絡はそれなりには取る模様。オーヴァードに覚醒した自分を少しばかり大きく見ているため自信過剰な節が多々見られる。
蝉を特に信奉しており、その理由は一匹の蝉が私をオーヴァードにしてくれたからだとかなんとか。

経歴：以下長文にて彼女の生い立ちから書き記す。

双子という存在が忌み嫌われることは古来より往々にしてある。やれ魂が二つに割れているだの、やれ片方は悪魔の子だの、理由はいくらでも付けようがあるし、付け甲斐すらある。そしてそんな古風な風習に従う村もまた、往々にしてある。やれ伝統がなんだ、こんな村で生き残るためには協力がなんだ、国のルールより村のルールだなんだ……うんざりするほどに。

彼女はそんな村に生まれてしまった。ただ双子の片割れよりも生まれるのが一足、もとい一頭遅かったがために忌子として扱われ、いずれ身を割り魂を片割れに返すという意味で「みわり」などという名を付けられた。
そんな彼女の村での呼び名は"空蝉"だった。どうやら身が二つに割れた様、そして魂の抜けた後に残された抜け殻という要素が村にとっての彼女という人物像に上手く合致してしまったらしい。名を呼ぶくらいなら忌名を与えよ。そんな教育のよく行き届いた環境だった。
当然、彼女は子供たちからも奴隷のように扱われ、そして命をすり減らしていった。

そんな彼女はある日、やはり限界が来てしまったのだろう。誰もいない道端で倒れ伏し、命を失ったのだと村人はいう。よく蝉の鳴き声が通る、夏の林道での出来事だったという。
当然村人の誰もが他殺、あるいは自殺を疑った。しかし、村人がいくら痕跡を探し、証拠をもみ消そうとしてもそんなものは一切見当たらない。司法解剖の結果も「ショック死」とだけ提出され、警察もそれを一切疑わなかった。
村は騒然、と同時にそこには大きな安堵の溜息が響いたという。そして手っ取り早く簡単な手続きによる「瀬尾美和利」の葬式と同時に祝宴が催された。

しかし、彼女は何の因果かオーヴァードとして蘇ってしまった。オーヴァードとなった彼女が目覚めてすぐに目撃したのは、汚い藁と炎で包まれた己の姿と、それを眺め踊り狂う村人の姿だったという。そこから先の彼女の記憶は曖昧だった。ただ、彼女の能力の一つは「自己の周囲の全てを破壊し得る音の爆弾」であるのは、特筆すべきことであろう。勿論、それは彼女のオーヴァードとしての優秀な点の一つとして。

それから彼女は行く当てもなく彷徨い、なんやかんやあって霧谷雄吾に拾われ、現在に至る。







因みに名前の本当の由来はセミファイナル→蝉終わり→せみおわり→せおみわり→瀬尾美和利となっております。

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