容姿・経歴・その他メモ

＜経歴＞
「ん、んー、どうも神城グループ安全保障部の四辻ってものっす」
「毎日やることがあって、食べるものと寝床がある。それだけあれば十分っすよねぇ」

生誕と同時にオーヴァードとなり、その人間と思えない外観からシンドロームの示す通り捨て子とされたオーヴァード。
オーヴァード特有の生命力で辛うじて生き延び、物心を付けてからは身を護るため”誰か”に化けることを学び
少しずつ誰かの人生を間借りして生きて来た。

そういう存在がいる、と周囲に知られてからは衣食と引きかえに力を使った。
他人に従ったほうが力は上手く使えたからだ。
化けて、騙して、嘘を付いて。
誰かの顔で朝を迎えることに何も感じなくなったころに、神城グループに拾われた。
憐みだったのか、思惑があっての事だったのか、それは最早分からない。ただ誰とも知れぬ社員から別の社員へと
引き渡され、今までと同じような仕事を行った。変わったのは、報酬に教育が追加されたことくらいだった。
知識を付ければ付けただけ報酬を増やすと言われたので言われるままに仕事と勉強に没頭した。

神城に拾われてから数年が過ぎる。同僚たちとの関係は良好。
”神城グループのエージェント”という皮を被る事にも慣れたし日々を過ごすに不足することはなくなった。
だが、それでも何かが足りない。私を私たらしめる何かが。
本能の求めるままにただ生きるのではなく。言われるがままに日々を過ごすのではなく。
これこそが”わたし”なのだと言えるかたちが、欲しい。


＜現状について＞
　神城グループにまだ未成年の頃から所属していたエージェントの一人。
　他人に擬態する能力を買われ、表沙汰に出来ない工作などを請け負っていた。
　年齢や名前、その他身体情報は神城グループに入ってから作成されたものであり、本名は本人も含む誰も知らない。
あるいは存在すらしていないのかもしれない。
　現在はグループの分裂に際し会長派に属しているが殊更に会長の理想を信奉するわけでは無く
社内のパワーバランス調整と派閥争いの結果としてたまたま、そちらに付いたに過ぎない。
（無論、どちらの所属であっても力を尽くすことには変わりないが）
　仕事柄、暗闘や武器の持ち込めない場所での任務も多いためレネゲイドウィルスに感染したタングステンーチタン合金を
用いて作成された暗器を主に用いる。

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