容姿・経歴・その他メモ

リエゾンロード：ヴィカーラによって密かに製作されたCalamity(天災)シリーズのうちが一人、『暴風』を司るオーヴァード。


元々は中国の都会からは遠く離れた農村に暮らすただの少女だった。
父はなく貧しいながらも、心優しく美しい母と優しい村の人びとと共に平穏に生きた日々。
しかしそれは、突如として現れた超常のチカラを振るう襲撃者たちによって跡形もなく破壊された。
男は拷問の末に惨たらしく殺され、女は口にするのも憚られるほどの仕打ちを受けた。
それは最愛の母も、峰風自身もまた例外ではなく。

――殺し尽くしてやる

絶望の中、瞳の光を亡くした母に手を伸ばすことさえできない峰風に生まれたたった一つの『欲望』。
その瞬間に慟哭は命を刈り取る刃へと変わる。


血溜まりと細切れの肉片。その中心地でただ一人綺麗なままの母の死体を抱いた峰風が襲撃の理由を知ったのは、ヴィカーラと名乗る女性に拾われFHのエージェントとなった後のことだ。




故郷の村はそれそのものがFHの実験場だった。
襲撃者は実験を潰しにきたのだ。……もしくは、それ自体が実験なのか。
彼らがどの組織のものかはわからない。UGNなのか、敵対するFHセルなのか。あるいは、

「いいやもう、誰でも構わないさ」


戻るべき場所は喪われた。最愛は死した。
ならばあとは、堕ちるだけだ。

履歴

すべてを破壊し尽くすそのチカラは投入できる戦場が限られる。
暗殺を専門とするヴィカーラのクランであれば猶更のことだ。

ゆえに、一応の制御だけを身につけた峰風が次に送られたのは
『ヴィヴィアン』湖音愛華が率いるFHセル『円卓』である。



願いを叶える『聖餐杯』が存在するのなら、
そのチカラでもってこの秩序が蔓延る世界を崩壊させよう。
バベルの神話を再現し、全てのを言語を乱す。
言語によって統制された社会が終焉を迎えた時、
人は完全に自らの意志にのみ従属することができるのだから。

その時人類はどんな姿をしているのだろうな。

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