ワークス／カヴァー：任意／任意
ロイス：［運命］デスティニー　推奨感情:Ｐ有意／Ｎ猜疑心
指定：キャンペーンハンドアウト内容

　あなたはかつて終里坂家によって生かされ、その意志を受け継いだオーヴァードであり、最後の人類だ。
終里坂家の意志とはすなわち、この世界に取り残された「不老不死のオーヴァード」の行く末を見届け、彼に死という安息を与えることだ。
　だが、たった一人世界に取り残されたあなたの状況は不老不死のオーヴァードを見つけることはおろか、その日生き延びることすら容易ではない。
　そんなある日、今より三年前にあなたの目の前にデスティニーと名乗るレネゲイドビーイングが現れる。
　彼は「人類の可能性」を起源とする存在であり、あなたの存在を喜んだ後こう告げる。
「この世界に人類は二人存在する。君と、もう一人。不老不死の人間だ」

・ＰＬ補足
　【定命者】は終里坂家の血を引いていてもいなくても良い。また第一章・第二章の【定命者】の子孫であってもなくても良い。 

ロイス：【不老不死】　推奨感情：Ｐ任意／Ｎ任意
公開条件：エンディング

あなたは第一章【定命者】の転生者だ。千年近い間、数え切れないほどの人生を繰り返し送っている。
第一章で死亡した後、二度目の生を受けたあなたにはあなた自身の記憶が蘇っていた。
すぐさま【不老不死】の元へと向かったあなたの記憶は【不老不死】と接触し、前世の名を名乗ろうとした瞬間「消えた」。
……安易に正体を明かすとあなたの前世の記憶は消えてしまう。
三度目の転生。今度は間違えなかった。あなたは残していった自身の子孫と【不老不死】を陰ながら見守り、手助けをするに留めた。
第二章のトリガーシーンにて【定命者】に激励を送り、マエストロを倒すヒントを与えた「謎の人物」は他でもない転生したあなた自身だ。
以降あなたは生まれ変わるたびに記憶を引き継いだまま何度もオーヴァードとして数多の人間へと転生することとなる。
その間あなたは残していった自身の子孫と【不老不死】を陰ながら見守り、時に助け、時に無関係の人生を送った。
そして千年後の今世、混乱と災厄の世の中で世界が滅亡の一歩手前となり、そして【不老不死】と【紅きミセリコルデ】の行方は未だわからず仕舞だ。
あなた以外の人類はもういない。あなたに残された時間は少ない。
あなたの目的は「自分が死ぬ前に【不老不死】に死という安息を与えること」だ。

・ＰＬ補足
【定命者】が転生を繰り返す理由や要因は【定命者】ＰＬの解釈に委ねる。
性別や年齢、シンドロームや能力などは第一章【定命者】と異なって構わない。
ＰＣは第一章の【定命者】のキャラクターシートより取得していたエフェクトから一つ選びレベル１で取得する。これには経験点は必要ない。シンドロームが異なっていても取得可能であり「制限●●（ピュアも含む）」のものや衝動が同じであればアージエフェクトも取得可能である。ただし「制限Ｄロイス」のものは取得できない。またこの効果で取得したエフェクトのレベルを経験点を消費して上昇させることができる。ただしブリードに関係なくエフェクトに記載されている最大レベルを超えて取得することはできない。また取得したエフェクトはクライマックス戦闘にて使用することができ、同時に公開することができる。それまでキャラクターシートには「シナリオより指定」とだけ記載すること。ただし選択したエフェクトはＧＭには報告すること。

・ＰＬ補足２　Ｒハンドアウトの公開とロイスの取得について。
【定命者】はエンディングにて記憶を保持したまま【不老不死】に正体を明かすことができる。それまでは、正体を明かすと即座に第一章【定命者】としての記憶は失われる制約がかかっている。
Ｒハンドアウトの公開がエンディング指定という関係上、プリプレイ〜クライマックス戦闘前までに特例でＲハンドアウトのロイスを取得可能とする。ただしＲハンドアウトのロイスであることは公開せず、通常ロイスと同様に取得すること。
また、上記関係により本シナリオに限りＲハンドアウトのロイス、つまり【不老不死】のロイスをタイタス化することはできない。Ｒハンドアウト公開後【不老不死】のロイスの感情を変更することは可能。