「ん、……あたしが片づけりゃいいんだ」
「任務中の雨が一番苦手に決まっている。あたしの下に隠れたがるだろう、おまえたち」

黒い髪と褐色の肌の、どこか得体のしれない長身の少女。
腕は鱗に覆われているため、手袋で隠している。

巨大な黒いドラゴンに変身する。室内で能力を見せたがらず、説明が必要となれば手袋を外すだろう。

学校では浮きがちであり、"はぐれ者"扱いされる存在に親近感を覚える。手袋を外しても何も言われない、任務のときは少し安心する。
前述したとおり、休日は趣味に充てる。UGNの用意したアパートの部屋に一人暮らし。

労働厚生省派閥の政治家とレネゲイド研究者を親にもち、"強い力を持っても悪とは限らない"──そう聞かされて育ってきた。誕生日に地味な化石を加工したネックレスをくれるような、変わった親だった。
しかし14歳のとき、車での移動中にオーヴァード犯罪者が両親を暗殺。自身も絶体絶命の状況で、"遺産"であるネックレス──竜の爪と融合する形で覚醒。その場は難を逃れる。
その後はUGNによって保護、エージェントとして正式に所属。

～飲み会にて～
上司「異世界転生したらどんな能力ほしい？」
クニミ「でっかいドラゴンになるやつでお願いします」

心の郁田はるき「ドラゴンになりたいですよねぇ」
クニミ「なりたい」


ドラゴンになりました。

ヴリトラ

ヴェーダ神話に現れる旱魃(かんばつ)を司る悪竜．

〈障碍〉の意で，母はダーヌ(Dānu)と呼ばれる．河流を断ち，雲を隠し，降雨を封じている．インドラの仇敵として退治され，インドラの金剛杵により背骨を粉砕されて惨死した.
（出典：『岩波 世界人名大辞典』/項目「ヴリトラ」）

名前かっこいいけど何してるかよくわからんかったので、この際作ろうと決断。
元ネタ通り男性でもよかったが、「ギャルにしま～す！」と言い切ってしまったため、このような形となった。