赤子の頃にとある事故によってオーヴァードとして覚醒。事故の影響で両親と死別に加えて親戚とも疎遠であったため、UGNの施設で保護される。その後、訓練を重ね正式なUGNチルドレンとしての活動を始める。
元々、強力な能力に翻弄されていたが厳しい訓練の結果、レネゲイド・コントロールに長けたチルドレンとなったため、覚醒したばかりのオーヴァードのサポートを任せられることが多くなった。そのため、各地を転々としている。

数年後、UGN本部より心身共に限界と判断されたことにより引退。
今はかつての任務地のお気に入りの街（息吹市、柱戸市）などのいくつかに拠点を持ちながらの中で各地を放浪している。大事な人がいるのか、ようかんの為かは定かではないが、息吹市にはよく戻っている。
これまでの任務の中で自分以外は異性しかいないため、各地に現地妻をつくり彼女たちに会うために放浪しているという噂が立っている。本人は否定している。すごく否定している。事実無根である。

UGNを辞める際にはこれまでの功績を認められ、歌絃用にカスマイズされた双子座のゾディアックウェポンのレプリカを贈与された。
オーヴァードとしては現役時代よりは活動していないが、各地を転々としながら本当に必要な時のみ力を振るうようにしている。

尚、本人としては心身ともに問題ないと思っているが、周囲の説得により一線から退くことにした。

・容姿：
　大きく成長したが、童顔であるため、未だに学生と勘違いされることが多い。

・性格：
　社交的だが本当に親しい人間は少ない。色々な場所に派遣され、様々な人と出会ったきたため老成している。基本的に感情が表にでることはないが、趣味の格闘ゲームをしている時だけ吠える。主に自分に怒ったり、自分がコンボミスしただけなのに相手にごめーん！と叫んだりしている。FPS等の他のゲームではそんなことは起きない。
　人の輪に入っていくタイプではなく、人の輪を遠くから佇んで眺めているような青年。ただ、人の輪に入りたいという願望はあるので、歩み寄られると年齢相応の一面を見せることもある。

・趣味：
　サッカー。ゲーム。読書。飲酒。
　サッカーは観る専と化しており、プレイしたい気もあるが、自身がオーヴァードであるため実際にプレイはしない。
　ゲームはオーヴァードとしてのフィジカルの強さが活きることが少ないため、気兼ねなく遊ぶことができる。特に格闘ゲームの駆け引きはオーヴァード、非オーヴァードが関係ないため、人の輪に入っている気持ちになって特に好んでプレイしている。
　お酒の飲み方を覚えてから、嗜む程度には飲んでいる。最近はウィスキーで作る梅酒にハマっている。酒の肴はようかん。

・その他
好物は息吹ようかん。
現在は無職で各地を旅行している。先々で色々、巻き込まれたり、首を突っ込んだりする時がある。
本人曰く余生。蓄えもかなりあるため、働かなくとも問題ない。

黒の熱光線で敵を打ち抜き、その後内部から破壊する。遅効性があり、相手の行動後の隙に合わせて黒い衝動が動き始める。
味方を巻き込まないようプログラムを組むようにレネゲイドをコントロールした結果、行きついた技。

本来であれば、ゾディアックウェポンの適性はないが歌絃とシンボライズカード、ゾディアックウェポンが共鳴することで歌絃の適した形になるため、使用が許されていた。

　　・1人称　「ボク」だが、色々使い分ける時がある。
　　・2人称　「キミ」、「〇〇さん」※〇〇はUGN内部の者なら下の名前。そうでないなら苗字
　　　※昔より、下の名前で敬称を付けずに呼ぶ人が増えた。

　とある交通事故で多くの死傷者が発生した。
　その現場に医師のオーヴァードが駆けつけ、致命傷を負った者たちに対してヨモツヘグリを投与した。
　歌絃はその医療行為でレネゲイドウィルスに感染し、覚醒した。
　ヨモツヘグリによって治療された者たちはジャーム、オーヴァード、未覚醒の者たちに三分され、歌絃の両親はジャーム化した側の存在だった。
　この医師の行為によって大きなレネゲイド反応が発生し、UGN・協力している警察などが現場に着いた時には全てが終わっており、ジャームはひとり残らず処分されており、生き残ったオーヴァード、一般人たちだけが現場に残されていた。
　この医師は至るところに現れ、同様のテロとも取れる医療行為を繰り返している。UGNはその存在を追っているが、未だに所在を掴めていない。歌絃はその医師を追う任を秘密裏に受けている。各地を転々としているのもその存在を追う一環でもある。
それはUGNを辞めた今でも続けている。

　ジャーム狩り、殺戮者、不吉な月、少年を恐れる者たちは様々な名で彼を呼んだ。
　少年がジャームにならなかったのは紡いだ絆と守った日常が見せてくれた笑顔が繋ぎ留めてくれていたからだ。それは今も変わらない。
　成長し、少年は青年となった。今はフリーランスとして澱に沈み、助けを呼ぶ声すら上げられないよう者達を掬い上げようとしている。同時に澱に潜み隠れる罪を掬い上げ、暴こうと活動を続けている。
　今の佇歌絃は救いの手であり、掬いの手もある。

　彼と戦い生き残ったものは語る。【掬う手】とは戦うな。かすり傷を負ったとしてもそれは致命傷だ。傷を負ったら二度と巣穴に戻るな。もうマーキングは終わっている。戻れば巣穴ごと掬い上げられる。だが、遺された言葉が意味をなすことはほとんどない。