遥か昔、人間の文明が存在する以前に生まれたRB。都築京香のように強大な力を持っており、様々な文明で神や悪魔、時には一国の王として君臨し、歴史を裏から動かしていた。目的は人類の観察と娯楽のためであり、数々の文明が彼女の手によって生まれ、そして滅びたとされる。しかし、数百年前に一人の英雄の手によって西洋のとある古城の地下深くに封印され、現代まで眠り続けていた。その後、神城グループの手によって偶然発見され、封印を解かれた事によって再び現代に蘇り、新たな時代を興味深く観察しながら生きている。エリザベスという名前はかつて古代人が彼女をエラ(ヘブライ語で神・女神)と呼んでいた名残であり、気に入った相手には自分をエラという愛称で呼ばせる事もある。
現在は「目覚めさせた責任を取ってもらう」という理由で神城グループ系列の企業を半ば強引に奪い取って根城にし、莫大な金銭を動かすマネーゲームを趣味に暮らしている。しかし、彼女にとってはお遊びの範疇でもその財産は既に名だたる財閥や組織に影響を及ぼす程に積み上がっており、現在の神城グループ会長である神城早月も彼女の支援を得ようと接触を続けている。そして、彼女はそんな金に踊らされる人間の姿も愉快気に観察している。

十代前半程の少女の姿をしており、長いブロンドの髪に輝く金色の目、白く透き通った肌という、万人が見惚れるような非常に美しい容姿をしている。また、何時も赤く華美なゴシックのドレスを身に纏っている事から、存在感を絶えず放ち続けている。しかし、その性格は永遠の命を生きる上位種らしくどこまでも高慢かつ自己中心的であり、定命の存在である人間や凡百のオーヴァードを見下している。ただし、自分の気に入った人間や都築京香等の同類には傲慢ながら好感を向ける事もある。

長年の封印により力を大幅に失っており、基本的な能力は並のオーヴァードと同じ程度。ただし、数千年にわたって積み上げた経験と知識、そして所有する財産の力によって、殆どの敵は物理的・社会的に抹殺される。
戦闘スタイルは、有り余る財産で揃えた武装と神城グループの手によって作られた人型ロボットを並外れた知能と戦闘経験によって操るもの。ただし、本来の戦闘スタイルでは無く、力を取り戻せば素手で十分らしい(本人談)。データ的には有り余る財産ポイントで搭載火器とヴィークルを購入し、全ぶっぱする弾幕こそパワー！の型。正直に言って馬鹿。

かつてオーヴァードとの戦争を予期した当時の神城グループ総帥が多額の予算をかけて製造したといわれる多脚戦車、｢対オーヴァード用人型多脚機動装甲戦闘車両 KG-666｣を見付けたエリザベスが、自分用に魔改造を施した機体。重火器を従来の搭載限界を大幅に超える六門まで搭載する事が可能となっており、また最新のインターフェースによって脳波での操作をも可能としている。ただし、フル装備状態での操作は非オーヴァードであればまともに歩く事すら出来ないほど劣悪であり、その真価を十全に発揮出来るのはエリザベスのみである。