容姿・経歴・その他メモ

私、十六夜兎鞠は、小学生の頃事故に遭って、生き残った。
意識が戻って、大切な友人を失ったことを知って、悲しみに明け暮れているうちに、”異常”に気づいた。
UGNという組織のことも知った。けれど、私は戦いなんて好きじゃない。気配を消して、話を聞いて、人に伝える。
そういう、”情報屋”とでもいうのかな、そういうことが私にはきっと向いている。
私は、勝つために戦うんじゃない、大切な人との時間を守るために、逃げるために、戦うんだ。

……彼女の目が赫く鈍く光を灯す時、両手には長い刀のようなものが握られている。気配が揺れて、目の前から消えて。いつの間にか背後に立っている。床に倒れて見上げた、月明かりに照らされたその姿は、その瞳は、まるで兎のようなシルエットだった。



小柄、ほわほわおっとりだけど、結構乗せられやすくて勢いは出る。
見た目にそぐわず、かなり肝は据わってるので、土壇場での選択がかなり早かったりする一面も。


戦闘スタイルは、血液で生成した双剣による急襲。特に速さについてはかなり自信があり、小柄ながら、そのバネと瞬発力で目では追い切れない攻撃を行う。
本人は、逃げ足の速さや、気配を消してすぐに逃げるところから、名前のいじりで脱兎、なんて呼ばれていると思っているが、実際には、その生存能力の高さ、ひいては、相手に攻撃させないその素早さが売り。兎鞠本人は知らないけれど、巷でのあだ名はヴォーパルバニー。不思議の国のアリスになぞられて可愛らしいけれど、言ってしまえば殺人ウサギ。暗殺なんてお手のもの（兎鞠自身に現状そんな経験はない！）、そんなふうに噂になっている、それほどに、戦闘面でも脅威を秘めているのだ。

履歴

「面白い話、あります？」
「センパイが危ないことばっかりするから、ワタシが忙しくなっちゃうんですよ〜？」
「戦わなきゃ、この相手を倒さなきゃいけないんだ、それで明日がちゃんとくるんだ」

ワタシは黄昏高校新聞部の一年生、十六夜兎鞠（いざよい　とまり）。
オカルト大好きなセンパイのせいでちょっとイロモノな……いやいや、楽しくやってますよ〜。

…………けど、今回は本当に特別。
学校の七不思議、これはきっと、”こちら側”の話だ。
巻き込んじゃいけない。絶対そうだ。
私だって、あんなところ、見せたくないんだから。

コードネームは「脱兎」、そう呼ばれてるらしいんだけど、ちょっと恥ずかしいよね。
私は気配を消して、情報を聞き取って、逃げて、伝える。そういう、逃げ足の速さにはちょっと自信があるからそういう名前で呼ばれてるんじゃないかなあ？

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