容姿・経歴・その他メモ

バックストーリー

同じオーヴァードである彼女（友人）がいた。
彼女は一人の子供を一人で育てているという。オーヴァードとして仕事をしながら子育てとか正気とは思えないと思い、
私は子育てに集中したほうがいいと進言したが、彼女は、
「力を持っているのに人助けにも使わないんじゃカッコ悪いじゃないか…、
私はね、娘に「カッコイイ母親です！」って自慢されたいんだよ。」
そう言って笑いながら私に答えた。
何言っても無駄なんだろうなと思った私は、
「なら、少しでも負担を減らせるように手伝うよ」としか答えられなかった。

それから数年後
彼女は死んだ…、私がその場にたどりついたときにはもう遅かった。
辛うじて息をしているようだったが、もう長くはなかった。
「娘を頼むよ、すまんね、ドジっちゃった…」
「これも渡しておくわ、お守り、昔から持ってたもの…、よろ…しく…」
そう言って亡くなった。

一人娘を守りながら、守りきっていった
「カッコイイ母親」から受け継いだ二つのもの
娘と一つの指輪が今、彼の手に渡った。

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