能力を発動すると、周囲に黒いモヤのようなものが出現する。このモヤは物質の時を急速に勧め、「朽ち果てさせる」能力がある。
これは物理的なものだけでなくレネゲイドによるエフェクトにも作用する。どんなに硬い城壁でも、どれだけ鋭い刃でも、その力の前には塵芥と消える(と豪語しているが限界はあるらしい)。

モヤを無尽蔵に広げると味方にも被害がおよぶため、特殊な加工を施した武器に纏わせて操作しやすいようにしている。

攻撃に転用できないのかという疑問については「自然では無いので美しくない」とのこと。自分の手でもたらされる“死”には興味が無いらしい。

“死”そのものを自称しているが、その正体はカビを起源とするRB。
基本的に死体にしか寄生できないため、限界がくると肉体を移している。見た目が安定しないのはそのためである。

かなり昔から存在しているらしく、都築京香とは古くからの友人である。長い間“滅び”を見届けるために世界各地を旅していたが、シャルヴが“絶滅”を手段として用いることに強い怒りを覚えゼノスに合流した。

価値観が死によっているためそれベースでの嗜好が多く、実際人類の絶滅自体は見届けたいと思っている。しかしそれは何かを目的として行われるべきではないという考えを持っている。
滅びの先には何も無い虚無があってしかるべきと語る。ぶっちゃけ「破壊と再生は表裏一体」とか正直気持ち悪いと思っている。
曰く、真の美しさとは「何も存在しないこと」と語り、その過程にある朽ちた建物の残骸や生物の死体などを愛する変態。

そういう思想なのでシャルヴに対しては「死とは滅びとは、遍く全てにとって果てにある結末なのです。それを手段として使うとは、冒涜もいいところですよ」と独特な観点から怒りを顕にしている。

また、死すらも超えてしまうレネゲイドのあり方は、受け入れられないところもある。しかしそれはそういうものなので言ったってどうしようもないと割り切っているようだ。

やはり食の好みも独特で、基本的に新鮮なものは嫌い。腐りかけか既に腐っているものを好んで食べる。
別に食べなくてもいいらしいが、そこは分解者であるカビとしての矜恃があるらしい。

なお、分解者の役割もまた生命循環のために必要な存在である。それは自身が掲げる美学と矛盾するのだが、本人はそれに対して「いいじゃないですか別に」と開き直っている。