■死を恐れた者

死にたくないと願った。
母を悲しませたくないと、父に心配させたくないと、弟を泣かせたくないと願った。
その願いを神様が聞き届けてくれたんだろうか。
心臓も代謝も止まったこの身体は再び動き始めた。

●世界に馴染めない少年

死臭が漂っていないか怖くて他者に近づけない。
サラマンダーの能力で保っている体温がおかしくないか怖くて他者と触れ合えない。
味覚と嗅覚と触覚が正常に機能していないから他者と感覚を共有できない。
できないことが多すぎて、他人と生きることが息苦しく感じる。呼吸なんて既に必要ないというのに。

●身体的特徴

視覚　おそらく正常に機能している。本人の感覚では世界が色褪せて見えているらしい。
聴覚　正常に機能している。
味覚　どれだけ濃い食べ物を口にしても薄ぼんやりした味と曖昧な食感だけしか感じられない。
嗅覚　ほとんど機能していない。
触覚　ほとんど機能していない。痛みを感じることもほとんどない。
体温　通常20℃前後。サラマンダーの能力により36℃前後を維持している。
内臓　ほとんど機能していない。摂取した食料はサラマンダーの能力により燃焼させて灰にした後に吐き出している。
体臭　本人が過剰なほどに気にしているため、体臭自体は薄く爽やかな香りを漂わせている。
睡眠　1日10時間程度。年々睡眠時間が長くなっている。

●精神的特徴

性格　根は排他的で暗い性格であるが、そんな自分を嫌っているため外面は良くして明るく振舞おうとしているがぎこちない。
流行　必死になって追っているものの、実体験がないため頭でっかちでうまく他人と話を合わせられない。
好き　家族、友人2人、生きること
嫌い　レネゲイド関連の事件に無理やり巻き込まれること。屍人になった自分の肉体。
善性　高い
悪性　並

●過去

3歳　　 弟が生まれる。
9歳　　 3月時点の身長 133cm。
10歳　　オーヴァードに覚醒する。3月時点の身長141cm。キュマイラのピュアブリード。
11歳　　UGNで能力訓練を1年間受ける。3月時点の身長165cm。
12歳　　イリーガルとして任務に参加し、ジャームに殺害される。屍人として再び生を受ける。死亡時の身長172cm。
　　　　サラマンダーシンドロームに覚醒。キュマイラシンドロームのエフェクト《巨人の生命》を喪失。
13歳　　UGNから距離を取り、一般人として生きようとするもUGNの協力なしで一般人の中で生きることが困難であると知る。

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