容姿・経歴・その他メモ

彼女が最初に手をかけたのはお隣で飼っていた子犬。
みんなから可愛がられていたのが気に食わなかったそうだ。
最初の殺人も同じ理由。
生まれたばかりの弟は周囲の人間の視線を、愛を奪っていく邪魔者でしかなかった。
だから殺した。
それから彼女は自分より目立つ存在を、殺して、殺して、殺して殺して、殺して殺して殺して、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して......そうして彼女は、『コードウェルの子(マスターレイス)』になった。
もっと私を見てほしい、気にかけてほしい、注目がほしい、視線が足りない、愛してほしい。
彼女が望むのは無限の愛。それは暖かく無償で、なにより際限が無い。
留まることのない愛への渇望、『誰もが私を見る世界』......底に穴の空いた心を埋めるための尽きることのない愛を望む彼女は、そのために世界を変革せんとする歪んだ欲望を持ち、だからコードウェル博士は彼女を選んだ。
彼女は『視線(アイ)』を求める。
与えれば返されると信じて、彼女は目で見て愛(殺)す。
真実の愛とは見返りを求めるものでも求めて与えられるものでもないと、それを未だ知らないが故に。


もしも、視線で人を殺すことができたならば。
その殺人はきっと憎悪や怨恨が動機ではなく、愛に飢えた寂しさによるものなのだろう。

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