クソ真面目で夢を捨てきれない現実主義者のロマンチスト。
のんびり食事をしたり本を読んだりするのが好きなのだが、あんまりヒーローのイメージじゃないな…と思い徹底的に隠している。
生まれがスラム街となんら変わりない貧困層で、幼い頃は苦労したが信頼できる友人となんとか助け合い生き延びてきた過去がある。しかし、食べ物を奪われた際にひどい怪我を負いそのまま亡くなってしまう。手も足も出ず助けられなかったことを悔やんでいるところで覚醒。
最後に彼が「こんな時、ヒーローが助けてくれたらなあ」と呟いたのがずっと忘れられず、もうこんな苦しい思いをする人が存在しなくてもいいような世界を夢見てヒーローを志した。
相棒であるロベルタには素の性格は伝えてある。本人としては「不要なストレスによりパフォーマンスの質が落ちたら困るから近しい人間には伝えておこうと思いました」とのことだが、無自覚な本心としては信頼と甘え。

名前は故郷を出る際に変えており、本名は「叶(かなみ)」。名字はあったのかもしれないが物心ついた頃には親はいなかったので覚えていない。

救えなかった人々の顔はずっと覚えている。あの時目の前で死なせた女性のことも、無力故に失った友人のことも。全て救うなんて夢を見過ぎだとわかっているが、それでももう罪なき人に傷ついてほしくない。
英雄だと言われる度に、彼らの顔が脳裏を過る。

▼PC②　"英雄"と呼ばれたUGNエージェント
キミはかつて多くを守り、少数を守れなかった経験をもつUGNエージェントだ。特に、目の前で失われていった女性──その姿は忘れられないものだろう。その功績により"英雄"と呼ばれたキミは、何を思っただろうか。
現在のキミはUGN中枢の本部エージェントだ。
その任務は最新の量子コンピュータが弾きだした「大事件の兆候」を元に世界中に赴き、被害を少しでも食い止めて人々を守ること。
相棒のロベルタとともに訪れた世界最大の高層建築物"プラネットラダー"にて果たして事件は発生した。武装組織によるラダーの占拠・爆破行為。
轟音と混乱のなか、キミはラダーの最下層＝海底区画にて1人の「少女」を保護する。
その顔だちは──あのときの女性によく似ていた。

★閉鎖された塔の【最下層】から脱出せよ。【最上層】のメンバーと協力し、地上を目指せ。
★少女を守り抜け。

もう声も顔も思い出せない親友のロイスは固定から外した。
なくなったわけではない。忘れたわけでもない。今でもあの頃の無力さを嘆き、自分が許せなくなる時もある。
ただ帰るための想いではなく、答えの出た想いとして、"ロイス"という形から外れただけ。
あの時彼がどんな気持ちで「ヒーローがいてくれたら」と口にしたのか今となっては知る術もないが、いつか未来の果てでまた会うことがあったらこう伝えたい。「ヒーローはいたよ、たくさんね」と。