容姿・経歴・その他メモ

UGN東京支部第三情報室勤務、情報操作部門職員兼UGN管轄協力施設管理担当者。
明るく能天気、ついでに仕事を溜め込み気味、そんな若い女性エージェント。
妙に長ったらしい肩書を背負っているが気にしなくてもいい。
彼女の役割とはお偉いさんや協力施設に頭を下げまくり、事務方や情報操作もこなすこと。
――つまりは、体よくつかわれるUGNのパシリである。

と、ここまでが彼女の「普段の」仕事。
彼女が「本業」に取り組むのは、オーヴァード絡みの死亡事件が起こった時だ。
コードネーム「化粧師(ネクロペインター)」。
殉職したUGNエージェントやイリーガルの遺体の処理と、それに伴う書類の作成を行う
特殊部署「コフィン」――その一員であることを示すコードネームを持ったエージェントとして。

本業に赴く時の彼女は感情を出さず、淡々と仕事を進める。
遺体の損壊具合によっては血液などから身元を照合し、故人の遺族や知己だったエージェントに報告する。
死亡に際して必要となる書類を揃え、上層部と事務方に提出。
UGNのアーカイブやエージェントリストから故人の存在を消し、場合によっては情報操作も行う。
そして、彼女の中に故人の記憶が一つ刻まれれば――仕事は終わりだ。

コードネームが示す通り、コフィン所属のエージェントの中でもエンバーミングやエンゼルケアに造詣が深い。
遺体には可能な限りケアを施してメイクを行い、綺麗に修復した状態で遺族や身元引受人のエージェントと対面させる。
淡々と死亡後の処理を進める中で、エンゼルケアの作業を行っている時だけは彼女に表情が浮かぶ。

彼女がUGNでこの仕事を行っている理由を聞けば、ただ一言答えるだろう。
「誰かがやるべき仕事だからさ」――と。

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