容姿・経歴・その他メモ

　最近テレビや動画投稿サイトで話題になっている女性マジシャン。Megrucaはマジシャンとしての芸名。常に燕尾服で映像媒体に出演しており、特別容姿に優れているというわけでもないもののマニッシュな雰囲気と丁寧な所作とで男女問わず人気を集めている。また、劇場で実際に披露しても誰にもタネを見破れないことから、マジシャンとしての腕前も高く評価されている。というのも、彼女のマジックは火と風を操るレネゲイドの力と熱を加えることで変形する不思議な黄金の指輪を組み合わせて行われているために非オーヴァードに見破ることができるはずもなく、また今のところはUGNに気づかれずに立ち回ることができている。マジックショーの時以外でも日常の中でも黄金の指輪を使用したり風の力で素早く移動をしたりとレネゲイドの力を使うことに躊躇いはなく、ただ「UGNにレネゲイドの能力を日常的に使っていることがバレると面倒なことになる」というだけで隠している。また、丁寧な振る舞いは上部だけのもので、学生時代にはレネゲイドの能力で様々な悪事を働いてきた不良少女であった過去もあり素の言動はとてもじゃないが褒められたものとは言えず、現在でも裏社会との繋がりを持っている。
　かつては人を驚かせたり喜ばせたりして注目を集めることが好きな普通の女の子で、友人に囲まれ両親に愛されながら幸せに育ってきていた。しかし、10歳の頃両親に連れられてドライブで遊園地に向かっている途中に逆走する暴走車が乗っていた車に正面衝突してしまい、本来であれば家族全員即死してしまうところを一人だけレネゲイドの能力に目覚め生還する。その後は頼れる親戚もおらず天涯孤独となってしまった彼女は故郷からは遠い場所に住む見知らぬ夫婦に養子として引き取られることとなり、両親を亡くすと同時にかつての友人たちとも突然引き離されることとなる。きちんと自分に愛情を注ぐ一方であまり自分の前では話題にしないものの不妊治療を行う義両親の姿に「いずれ血のつながった子どもができれば自分は捨てられてしまうのだろう」と思うようになり、新しい学校の友人たちも沈みがちな自分に腫れ物に触るように接されて親しい友人を作ることができなかったことも相まって孤立感を覚えるようになった。中学校に進学した頃からは義両親から隠れて不良少年たちとつるむようになり、次第にレネゲイドの力で不良たちを従えることを覚え、万引きや飲酒や喫煙や恐喝などの悪事にも手を染めるようになった。15歳のある日、なんとなく目をつけた男をレネゲイドの力でカツアゲしようとしたところ逆に自分が制圧されてしまう。男は『カイト』と名乗り、自分と同じく異能力を持つ人間であると告げた。そこからはレネゲイドについて正しい知識を教わり、このままだといずれUGNに目をつけられた挙句FHに利用されるのがオチであると、一般社会の中で生きる術としてマジシャンの道を示した。その際に『カイト』は、オーヴァードは能力を隠して一般社会と共生すべきであるというUGNの理念にも嫌気がさしているものの、FHのようにわざわざ非オーヴァード社会を破壊しようとするのも馬鹿らしい、という持論を持って接しておりその影響を大きく受けた。マジシャンMegrucaとしてデビューし軌道に乗ったあたりで黄金の指輪を渡されたのを最後に『カイト』はメグの前からは姿を消している。それ以来『カイト』には会えていない。

・黄金の指輪
メグが左手の親指に常に付けている黄金の指輪。軽く炙る等で熱を加えることで身につけているものの意のままに形を変える。型に合わせた変形なども可能で簡単なピッキングなどもできる。変形は自由自在であるものの。黄金ではない他の物質に変化させることや色を変えることはできない。指輪の一部を変形させたものを切り離して使うこともでき、指輪本体から切り離したものは10分程度で消えてしまう。大きいものの生成には時間がかかり、切り離した場合にはその大きさに応じたクールタイムをおかなければ再び切り離すことはできない。銃弾程度の大きさであれば数秒で再生成できるが、手のひらサイズくらいだと再使用までに1時間かかり指数関数的に再生成までの時間が伸びていく。

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