星見家は大本を辿れば、太古からまじないを行い辰星を見て未来を占い、王に仕える一族だった。
またオーヴァードの一族であり、後世の系統立ったものではない、レネゲイドに原初の神道に近いものを掛け合わせた呪い(まじない)を用いる。

記家は星見の中でも神通力(レネゲイド)の力が弱かった者たちを集め、作られた分家で星見の手伝い、主に辰星の結果の記録を行っていた。

星見家次期当主として生を受けた小太郎だったが、彼の神通力はとても弱かった。
そのことを危惧した大人たちは同時期に記家で強い神通力を持って生まれた娘、記　梨穂(しるし　りほ)を許嫁とすることにした。

梨穂とは幼馴染として共に育った。
幼少の時を共に過ごし、その中で許嫁であることは関係なしに将来を誓い合う中となった。

彼女のための指輪を用意し、改めて想いを伝えようと思った。

────────家の事情のことなど関係なく、一生添い遂げて欲しい。貴女のことを愛しているのだ。


しかし────
帰路につく小太郎が見たのは、神通力が暴走し化物となった彼女の姿だった。
強大な力の暴走を恐れ、彼女はその場で殺処分になった。

自分に力があったらこうはならなかったのだろうか？彼女を守ることができたのだろうか？


全ては過ぎ去ってしまうことなのに、もう手遅れだとしても彼女を諦めることは出来なかった。
呪術師がとった方法は　──────禁呪「神名縛(かなしばり)」

他者を呪い、呪霊と化し己の式神と為し縛り付ける。

呪量の差から成功することはあり得ないであろう、賭けにもならない手段。
悪あがきというよりも子供の駄々のように。

愛とは──、最も原初かつ強く歪んだ呪いの一つである。
彼女の左手に指輪を嵌めた。

莫大な呪量を持つ呪霊を式神とし取り込むことで自身の神通力も強くなり、無事当主のしての務めを果たすことができるようになった。
呪術師として活動するうちにUGNとかいうものができた。自分たちの呪い(まじない)はレネゲイド、というものらしい。
力持つ者として協力しようと思う。誰かが傷つくのは、誰かを失うのはもう嫌なので。

他者を本人の同意なしに呪い、呪霊として式神とする。
基本的には自分よりも格下、呪量が少ないものにしか成功しない。
神であろうと名をつけ縛る禁断の呪い。

対象の力量が自分よりも格上の場合は自身の神通力を代償として失い、
それでも足りなかったら自身の命を代償としてする。
一度発動した場合、途中で止めることは出来ず、場合によっては術者の命を奪う
故に禁術とされている。

もとより辰星術、未来を見ることを発端とする一族に生まれたからか
記　梨穂には未来を見る力　────夢見の神通力を持っていた。
彼女にはわかっていた────自分の最期が、化け物へと変貌する未来が、そして愛した人がなにをしようとするのか。
それを全て受け入れた。

「やほ～、おつかれ～～」

「おまもりあげるよ、大事にしてね～」

「うへ～…そんなきばんなくてもいいじゃあん？」

「ん？おじさんの身長～？…ひゃく…ろくじゅうはあるねえ」
「いやぁ～？若い頃は160あったんだよぅ、縮んじゃっただけで」

「愛ってのはね、最も根源的で強く、歪んだ呪いだとおじさんは思うんだ」

「僕はさ、ほら呪術師だからかっこいいヒーローってのは向いてないわけ」
「呪術師は勇者にはなれない」
「だからってそれで諦める理由にはならないんだよねぇ」
「僕は、僕のやるべきことをやれるだけやるだけさ」
「だから…いってこい！！　勇者(ヒーロー)！！！」

成長予定
・原初白《フラッシュゲイズ》
・原初紫《盲目の羊》

変更
原初の赤《雷の槍》Lv.1　→　原初の赤《氷の塔》Lv.1

成長
new
虚構のナイフLv.3　25点

変更
無形の影Lv.1　→　削除
即席武器Lv.1　→　削除

原初の赤《氷の塔》Lv.1　→　原初の赤《サイレンの魔女》Lv.1

幻想の色彩Lv.1　→　Lv.2
原初の赤《サイレンの魔女》Lv.1　→　Lv.5

【精神】６　→　９
〈RC〉Lv.1　→　Lv.3