キャラクター

澪は一見ごく普通の中学二年生に見える。感情の起伏は少なめで、誰にでもやんわりと対応するタイプ。「影森さんって怒ったことあるの？」と冗談めかして聞かれることもあるが、そのたびに「さあ、どうだろ」と肩をすくめて誤魔化す。

しかし実際には、彼女の中には強い承認欲求と自分への失望が複雑に絡まり合っている。
本心を見せることはほとんどなく、何を考えているのか分からないと言われがちだが、実際には人間関係の空気を読みすぎているあまり、本音を押し込めてしまっているだけだ。

自分を“演じて”生きる澪にとって唯一素の自分でいられるのが――
カードゲームやチェス、将棋といったアナログゲームの場だった。

対戦相手の手を読み、盤上の数手先を予測し、裏をかく戦い――そこでは、他人の顔色も優等生の姉の存在も関係ない。ただ「自分の頭」と「手札」だけが頼りだ。
特に、相手のクセや読み癖を把握して罠にかけるような戦い方を得意としており、情報戦の駆け引きには絶対の自信を持っている。

そのため、たまにポロッと鋭い一言を言ってしまうことがあり、周囲を驚かせることもあるが――
それもすぐに、いつもの仮面の笑みで取り繕う。

経歴

影森家の次女として生まれた澪は、何不自由ない家庭に育った。
姉の紫苑は、文武両道の優等生で、先生や親戚からも「さすが影森家の娘さんね」とよく褒められていた。
一方の澪は、どちらかといえば控えめで、教科の成績も平均的。運動も嫌いではないが得意でもない。そんな自分に、知らず知らずのうちに劣等感が募っていった。

小学生の頃、初めてチェスに触れたとき、澪はある種の快感を覚えた。

「この世界には、“手札の強さ”や“才能”じゃなく、“読み合い”で勝てる場所があるんだ」と。

やがて将棋、カードゲーム、ボードゲーム……さまざまなアナログゲームにのめり込み、校内の小さな大会では優勝することもしばしばあった。
ただしそれは「学業」ではないため、両親や先生に大きく褒められることは少なかった。

その頃からだ。
澪は自分の心を守るために、“無難な笑顔”を作るようになった。

「怒らず、張り合わず、目立たず、でも嫌われない」
――それが澪の処世術だった。

友達からの誘いにもにこやかに応じるし、トラブルも起こさない。だが、彼女の胸の奥には、「本当の自分を見てくれる誰か」をずっと待つ声がある。

その「本当の自分」を、彼女はまだ誰にも見せたことがない。

仮面を外せる日が来るのか、それとも永遠に“普通の女子中学生”として生きるのか――
その分岐点が、もうすぐ彼女の前に現れようとしていた。

レギュレーション

・初期作成+イージーエフェクト用4点
・採用可能〔1+2+上級+LM+EA+PE+IC+UG+RU+HR+RW+CE+BC+CRC+NC+IA+UA〕
・使用サプリ〔1+2+上級+LM+EA+IC+RW+IA+UA〕
・PC間ロイス PC1→PC2→PC1

戦闘データ

たたかいかた

敵に合わせてメタルスーツを使ったり使わなかったりしながら命中と火力を調整して殴る
相方に妖精の手を投げる
情報収集は無形で解決する
調達は財産点で解決する

セッション履歴