全正 義為の本心。
ジャームを絶対悪と評し強い憎悪と殺意を向け無慈悲に殺し回るが、ジャーム以外の者に対しては若干粗暴ながらも友好的な態度で接する、そんな高校生。
この性格は、本人の正義に対する思いと、父の教え、UGNへの絶対的な忠誠が根底にあるがゆえのものであるが、その危険性ゆえ普段は心の牢獄（"謀略の牢獄"）に幽閉されている。彼は、額に『鍵（"怨念の呪石"）』を回す動作を行うことで解放され、その力を十全に発揮する。

幼少期からヒーロー願望と若干行き過ぎた勧善懲悪の精神を持っていた。そのためか言わば融通の利かない性格をしており、事あるごとに他人の悪事を大人に報告したり、必要とあらば自らが拳を振るうということもあった。

義為の母はジャームの暴走による事件に巻き込まれて死亡しており、父はそれを目撃。以降父は化け物に対抗するため、UGNの調査を独自に行い接触、UGNの研究者となる。その心にはジャームへの深い憎悪が宿っており、彼らを完全に滅ぼすためオーヴァード化に関する実験にのめり込んだ。最後には、自らの息子を復讐の兵器とするため、オーヴァード化させた。息子に対して、ジャームの危険性や妻の最後を徹底的に教え込み、またUGNを絶対的な正義の組織と思わせることにより、彼の若干行き過ぎた勧善懲悪の精神とヒーロー願望を刺激、自らの先兵とすることに成功した。

主にジャームの掃討作戦に参加し、その戦績はかなりよく特に改革派派閥からは頼りにされていた。
ジャームを殺す際は、徹底的かつ遺言も言わせることがないことから、いつしか｜無音の鎮魂曲《サイレントレクイエム》と呼ばれるようになった。
しかし、常にジャームを滅ぼそうと各地を駆け回り、派手な戦闘を何度も行うことから侵蝕率が不安定な状態に陥ることが多く、周りはジャーム化を懸念。そのため、父親を含めた研究者らが話し合い日常生活を送る間はその力を封じることを決定し、遺産を用いて彼の本心を幽閉した。

遺産により本心を封じられた結果、彼の性格は若干引っ込み思案なものになっており行き過ぎた勧善懲悪の精神もなりを潜める。それでもヒーロー願望は残っているようで、趣味などは幼少期のものから変わらなかった。
彼自身は幽閉されている自分の本心を認知しており、それに対して嫌悪感は抱いていない。むしろその本心こそが悪を倒すヒーローだと思っている。
もし、彼の親しい人がジャームになったとき彼が……彼の本心がどのような態度を対応をとるかそれはまだ分からない。

ジュスティストルナード（フランス語で正義+竜巻）：重力操作を付与した竜巻を引き起こし、対象を捻り倒す（範囲攻撃）
ジュスティスリッド（フランス語で正義+波紋）：拳を重力で加速させつつ空気を殴りつけ振動を響かせる。対象の身体を貫通し内蔵を直接破壊する（単体攻撃）