メガネは人間だったころの名残でつけているだけで、覚醒した時肉体が強化された結果、視力は回復している。オーヴァードになってからは自身の人間性の一つとして考えており、予備のメガネまで常備するようになった。決して優しさや臆病さの全てが演技という訳ではないが、意識してそう振る舞っている。ノイマンの完全演技ではないので、観察眼のある人物が見ればなにかを演じていると見抜かれてしまう。

オーヴァードになった時点で来守十時は死に、今ある自分はその皮をかぶった別物だと思っている。しかし彼をなぞるように過ごし続ける選択をとった。これ以上”来守十時“をレネゲイドに奪われないために。

もしも力を自由に振るえば、理性を取り戻せ(るほどの強さが自分には)ないと悟っているため、どんくささも気弱さも手放すわけにはいかなかった。自分は誰かと一緒でないとダメだと本気で思うために力も知識も望まない。
簡単に隣人を支配できる力に対して、振るうようにささやくのが欲望なら、治めるように引き戻すのは繋がりを欲する弱さだろう。だからこのまま、人間の来守十時のように、日常の中で生きていく。たとえ彼の隣人を騙す裏切り者になろうとも。

自らの手も赤く燃やしながら戦う。自爆のような攻撃は、当初こそ単純なパニックの産物であった。しかし本格的に戦いに身を投じ始めた頃から、徐々に痛みを与える事に麻痺していかないため自発的に行うようになっていった。今でも戦闘に影響が出ない指先は焼け焦げている。彼の手に巻いてある包帯が取れる事はない。

単独行動の多いチルドレンだが、苛烈な戦闘能力と反骨精神溢れる言動が耳に届き一方的に知っている。怖い。
「…僕みたいなやつ、絶対殴られるんだろうなぁ…」

所属したての十時にとってはUGN所属のなんか偉い人、という認識。周辺の人物全てを観察する彼の思惑に、十時が気付くことはない。でもなんとなくゾワッとしている。怖い。
「で、でっかい……ひえぇ…」

幼い頃からの友人。内気で弱虫な自分と仲良くしてくれた大切な人。最近は顔を合わせることが少なくなり、どうやら学校にもあまり来ていないようなので心配しているが、自分なんかが関わっていいものかと二の足を踏んでいる。

幼い頃からの友人。内気で弱虫な自分と仲良くしてくれた大切な人。明るくしっかり者で、みんなから頼られる生徒会長である彼女に、昔と同じように友達として接していいものかと悩んでいる。