継ノ島で産まれ育った。
家族は漁師の親父だけ、母は幼い頃に亡くなった。

北見千尋は十数年前に近所に1人で引っ越してきた。
日ノ継ぎ高校に通う事になったから継ノ島で1人暮らしをすることにしたらしい、まだ高校生の1人暮らしということで親父が気を使ってしょっちゅう一緒に飯を食ったり弁当持って行かされたりしているうちに仲良くなった。
当時は「ちひろねえ」と呼んで懐いていたというか…憧れていた、今となっては誰にも話したくない秘密だが初恋の相手はちひろねえだった。
まぁ…小学生だったおいらはフラれちまって儚く散った訳だが。

そんなこんなはあっても北見千尋との隣人としての生活も長く続いたし、それもおいらの日常の一部になっていってた。

事件が起きたのはおいらが中学に上がって最初の夏休み、裏山の廃墟に友達数人と肝試しに行こうって事になって
夜、その廃墟に行った時そこにはいたのは霊や動物じゃなくて人間だった。
人間の様に見えたそいつは後々ジャームっていう人間じゃなくなった化物だと教えられたが、当時のおいらには人間の殺人鬼にしか見えなかった。
そいつはおいら達を見つけるなり襲い掛かってきて、友人の1人が殺されちまいそうになったから何とかしなきゃって慌てて駆け出そうしたときに"おいらの身体は燃えていた"
おいらは化け物になって暴れまわっていたらしい、駆けつけてくれたちひろねえとその仲間の人達が遅れていたらおいらは自分の友人達も殺しちまうところだったしおいらもジャームになるところだった。

レネゲイドの事やらはちひろねえに色々と教えて貰った。
おいらに流れる血は特別な物らしい、神話に出てくる巨人の血だとか何とか…。
でも結局おいらの力は誰かの生活を助けたり出来る力じゃねぇ、せいぜい緊急事態の時にそれを解決する為の武器にしかならねぇ

おいらは"千尋さん"に力の使い方を習って必要ならおいらの力を使ってくれとお願いした。
けどこの小さな島でおいらの力が必要なほど物騒な事件はそう多くはなかった。
けど何か役に立ちたくて16歳になったらすぐに免許をとった、小さな島とはいえ移動には車使えた方が便利だからな。

高校では退屈な日常を誤魔化すために、「防衛部」を作った生徒の悩みを聞いたり先生からの雑用を引き受けたりと便利屋の様に扱われている。

・マイナーのコンボを使用することで体長3mを越える魔獣に変身する。
・自分の能力が戦闘にしか役に立たないことが若干コンプレックス
・普段運転している車は軽トラ(船舶免許も取ったから船も運転できる)
・1日のスケジュール
朝 親父と漁
昼 学校
放課後 防衛部の活動orUGNの仕事
夜 家事(洗濯や掃除担当、料理は親父が担当)
・免許をとってからは軽トラでUGNメンバーの送迎ドライバーとして手伝いもしている。