容姿・経歴・その他メモ

UGNの集合知、レネゲイド研究の最先端であるRラボの研究者にして、UGN日本支部所属のエージェント。
スウェーデンと日本のハーフであるヨルは元々はストックホルム支部に所属するチルドレンであったが、3年ほど前に交換留学生として父の生まれ故郷である日本に降り立った。
1年の留学期間のうちに日本の生活に染まりきったヨルは日本支部長である霧谷雄吾に直談判、猛アタックの末に所属を日本支部へと移し、Rラボ日本支部研究室に籍を置くこととなった。
その条件として現場エージェントとしての活動が課されており、彼女は泣く泣く研究時間を削って前線とデスクとを行き来している。
雷を自在に操るヨルは磁力と金属とを自在に操り、地面から抽出した砂鉄や戦闘の余波で生まれた瓦礫で即席の『電磁砲』を組み上げ、強化したミサイル弾頭をぶっ放す。
爆発はさらなる破壊を生み、破壊によって生まれた瓦礫は彼女の砲をより強化する。
無限に膨張する破壊を生み出す鉄と雷の砲撃手を、人は『黒鉄の魔女(アイアン・メイデン)』と呼んだ。

スウェーデンにある彼女の実家、母の生家は地元では『魔女の住む家』として有名だ。
北国に有りながら降雪の気配はなく、その家の周りには常に陰鬱とした雨雲と激しい雷鳴が渦巻いている。
嘘か真か、トールソンの家はその名の通り『雷神の子孫(トールソン)』として神話の時代から続く半神の家系......と伝えられている。　
ヨルは幼い頃から。他人とは違う自分の力について考えていた。
この力はきっと世界を良くすることができる、世界中のみんながこの力を得ることができれば、きっと世界は平和になるだろう、と。
日本支部のRラボでは、『人体に対するレネゲイドの影響』についての研究が盛んに行われている。
ヨル・穂波・トールソンの研究テーマは『全人類の部分的又は可逆的なオーヴァード化』。
彼女の研究は、今日もめぼしい成果を挙げられてはいないーーー少なくとも、今はまだ。

ちなみに、ヨルの趣味は様々な発明品の開発。
ストックホルム支部に所属していたときは『遺産』に関する研究に多く携わっていたためか、オーヴァードの力を部分的に再現するメカを思いつくがままに作り出すのが彼女のストレス発散方法でもある。
その多くは奇天烈な発想から生まれた奇怪な挙動でUGNに多大な被害を与えているのだが、一部の発明品はそれを補って余りあるほどの利益を上げており、本筋の研究とは全く関係のない趣味の開発に国内有数の大富豪からパトロンの申し出があるなど莫大な成果を上げている。
霧谷雄吾は報告でヨル・穂波・トールソンの名を耳にするたび、笑顔に隠せないほどの脂汗をかくようになったとかならないとか。



「『科学ノ発展二犠牲ハツキモノデース』......どうかな？天才感出てる？」

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