本名はアクタル　ペルシャ語で星
シルクロードの先。ペルシャの方の小国の領主の息子の１人。
その国では王の圧政により民が貧困にあえいでいた。
死にゆく民を見てられなかった宙影の父、シャフリヤールは民を引き連れて国に反旗を翻した。

結果、国の軍に領地は全て焼かれ家族は皆死んだ。

1人生き残った自分は炎がまだ残る領地で慟哭することしかできなかった。

燃え盛るその炎と自分の影がひとつになりーーそこに真っ黒な火の鳥がいた。

鳥は自分をじっと見つめている。その鳥に手をのばした。
鳥は自分に寄り添った。そうして1人ではないと実感した。

しかし敗者の子ども。捕虜にされて日本へと売り飛ばされてしまった。

売り飛ばされた先の地方の貴族の家でひどい虐待を受けた。
食事も碌にとれず、雑用をさせられた。
様々な暴行も受けた。
ある日外に出たときに見知らぬ法師に出会った。
それが芦屋道満であった。
「お前は金を自分で稼ぐ力がある。こんな場所にいる必要はない。全てその焔で焼き尽くしてしまえばいい」

＿＿その日、治めていた土地ごと宙影を苛んでいた貴族は山火事で焼き尽くされた。

以降芦屋道満に従って陰陽師としての力の使い方を学び、手伝いをし続けた。
今は一人前になったため芦屋道満の手伝いをする傍ら自分への依頼も受けるようになった。

黒い火の鳥を操り、自分に近づく全ての魔を焼き払う戦い方をする。
黒い火の鳥を始めとした影の妖魔を操り戦闘や情報収集の補助も行なう。
その様は宙影を中心にした百鬼夜行が全てを燃やし尽くしているように見える。
しかし戦闘が長引くようになると妖魔達が燃え上がる炎に変わり、妖魔を操って戦っているというより宙影自身が炎を出しているように見えてくる（侵蝕ヤバくなったらアニマルテイマーを抜く予定なのでその理由付けです）

DX3 OC掲載公式録
『惜しからざりし命さへ』
■データ概要
・プレイ人数：3～5人
・プレイ時間：ボイセ4H～？
・必須　　　：基本1＆2、上級、EA、OC
・環境　　　：エフェクト➡フルサプリ許可、追加ルール➡CRC/NC/CE掲載のものは不可（ラピッドブレイク、カンパニー、他）
・経験点　　：参加者による
・ステージ　：平安京物怪録

■時代背景
　シナリオの年代的には西暦996年~1000年を想定している。これは左大臣藤原道長の台頭初期の時代だ。この時代、安倍晴明は70~80才であるが、シナリオ上の外見はGMが自由に設定してよい。今回のシナリオは若々しい外見のままでいるとし書かれている。これは希代の陰陽師である安倍晴明の神秘性を鑑みた描写である。
　またシナリオに登場する源頼光はこの時代だと50才前後の年齢であり、藤原家ともかなり懇意にしている時代だ。また995年に酒呑童子討伐を行っているので武士たちの中での信頼は厚い。

■トレーラー
平安の世は藤原の世。
京には活気と笑顔が満ち溢れ。
貴族たちは蝶よ花よと日々の栄華を謳歌する。

されど、光あればまた影あり。
藤原道長により失脚した男が、京を恨む過去の復讐と出会う時。
影なる鬼が、愛の詠(うた)を麗しき姫へ届ける。
その裏に、狂おしいほどの復讐の念を抱いて……。

ダブルクロス the 3rd Edition

　『惜しからざりし命さへ』

雅と闇が隣り合う、平安京に夜が来る。 (編集済)

■シナリオハンドアウト
PC①：有名な陰陽師
PC②：検怪異使であり、源頼光の部下
PC③：検怪異使佐
PC④：安倍晴明の知己
PC⑤：検怪異使に協力する物の怪

PC①：有名な陰陽師
カヴァー／ワークス：陰陽師／指定なし
ロイス：瑪瑙姫　　推奨感情　P:庇護／N:隔意
QS：平安の麒麟児（p70）

陰陽師として最近名を馳せていたキミは、時の左大臣藤原道長から呼び出しを受け、物の怪に狙われている瑪瑙姫という娘を護衛して欲しいと依頼される。最初は左大臣からの依頼であったが、瑪瑙姬の周りで世話をしているうち、瑪瑙姫のどこか危なっかしく、しかし誰より優しい心を知ることとなる。

PC②：検怪異使
カヴァー／ワークス：武士／検怪異使（or 子弟）
ロイス：影鬼　　推奨感情　P:執着／N:敵愾心
QS：鬼狩り（p72）

大内裏で公達が襲われるという事件が発生し、源頼光を頭とした武士の集団は内裏内の警備にあたっていた。そこに現れたのは真っ黒な鬼、激戦の末なんとか追い返すことに成功したが、仲間の武士たちの被害は基大だった。源頼光はキミに検怪異使の方面から事件解決に当たるよう依頼するのだった。

PC③：検怪異使佐
カヴァー／ワークス：指定なし／検怪異使佐
ロイス：五条権大納言　　推奨感情　P:友情／N:不安
QS：明けの明星（p78）

生まれつき見鬼の力が強かったキミは内裏内でも変わり者として有名であり、いつしか五条権大納言より内ま内の"検怪異使佐”を任されるようになっていた。そんなある日、噂好きの女房から“影鬼の話を聞いていた時、五条権大納言から危急を知らせる式が届いた。どうやらキミの力が必要なようだ。

PC④：安倍晴明の知己
カヴァー／ワークス：指定なし／指定なし
ロイス：藤原景石(ふじわらのかげいし)　　推奨感情　P:有為／N:不信感
QS：衆生の護り手（p76）

　安倍晴明の屋敷に招かれた時のこと。晴明はキミに検怪異使たちに協力して欲しいと頼んできた。なんでも、横領を指摘され内裹を追い出された藤原景石という男が、最近内裏内で起こっている怪異事件を先見の力で言い当てているという。晴明が言うには、彼はそんな力を持っていなかったとの事だ。

PC⑤：物の怪
カヴァー／ワークス：指定なし／物の怪
ロイス：影鬼　　推奨感情　P:好奇心／N:憤懣
QS：孤高なる半妖（p74）

キミは報酬次第で検怪異使たちに協力する物の怪だった。ある日、キミを訪ねて来た五条権大納言は言った。“影鬼”なる怪異の討伐に力を貸して欲しい、と。事件の裏にはさらなる大物が暗躍している可能性もあり、キミの力が必要らしい。報酬は『いつもの』を用意すると言う。悪くない話だった。
（※『いつもの』はPLとGMの間で決定する）

ロイスメモ
Dロイス 異邦人 ―
シナリオロイス 瑪瑙姫 ☑庇護 ／ 隔意 帳の奥のオヒメサマ。俺とは住む世界があまりも違うよ。
父親 シャフリヤール 懐旧 ／ ☑侮蔑 民のために反逆なんて、勝てない相手に盾突くなんて愚かだな。
芦屋道満 ☑尊敬 ／ 嫌悪 俺を拾って稽古をつけてくれた人。だけどどうにも裏がありそうなんだよな。
白藤 朝光 好奇心 ／ ☑不快感 いや、頭固った～～！そんな狭い見識で生きてこられての一周回って羨まし～～。
瑪瑙姫との約束 ☑幸福感 ／ 厭気 約束しちゃったからさ、守らなくちゃね～。俺も結局親父の息子ってことか
勘解由小路 清隆 ☑誠意 ／ 隔意 貴族ってこんなに誠実な人いるんだ～

DX3 OC平安京物怪録ステージ,
『時雨に濡るる くれなゐに』,
■データ概要,
・プレイ人数：4人
・プレイ時間：ボイセ5～6h？（ほんとに？）
・必須　　　：基本1＆2、上級、EA、OC
・環境　　　：エフェクト➡フルサプリ許可、追加ルール➡CRC/NC/CE掲載のものは別途確認ください
・経験点　　：前回経験点＋おまけEE用2点
・ステージ　：播磨国・高砂海岸近くの町

■トレーラー,
平安の世は妖の世。
人にも妖にもなれぬ姫は涙を流し霧に立ち、から紅の悲哀に濡れる。
小さな魚は、ただ奔流に身を任せる。
その潮が、自身の身を亡ぼすと知ってなお。
女は愛で、修羅になる。

「──海の藻屑になりければ、苦楽忘れて夢も見じ」

ダブルクロス the 3rd Edition
　　　平安京物怪録

『時雨に濡るる くれなゐに』

秋の海に霧立ちて、播磨の国に紅(あか)が差す。


■舞台と時期,
　今回の舞台は播磨国（現在の兵庫県）、高砂付近の海の町となる。山・海の資源に優れ、採石と漁業で有名。稀代の陰陽師、芦屋道満の出身地としても知られる。
　季節は秋頃。紅葉しはじめ、秋時雨が降る時期である。『惜しからざりし命さへ』より半年ほど経過していることを想定している。

■シナリオハンドアウト,
▼HO：勘解由小路清隆
ロイス：妻（あとで名前いれます）　　推奨感情　P:好意/N:不安
　キミには十歳下の妻がいる。快活で明朗な女性だ。しかしここ最近は病に臥しやつれ細り、彼女の故郷である播磨国の屋敷にて療養している。ひと月ほど経ったある日、彼女の世話係から危急の知らせが届く。彼女の容態が非常に悪く、今にも息を引き取りそうだと。キミは、急いで播磨にある妻の屋敷に向かうことにした。

▼HO：雪橘の君
ロイス：播磨局(はりまのつぼね)　　推奨感情　P:連帯感/N:不安
　キミは近頃、不思議な夢を見る。女が海で泣いている──あるいは女の涙が海となっているのだろうか？そんな夢だ。
　ある日、五条権大納言より式が届く。播磨の国が物の怪が原因と思わしき水害に悩まされており、そこの検怪異使佐である“播磨局(はりまのつぼね)”から救援要請が来ていると。キミはしばし京を離れることにした。

▼HO：白藤朝光
ロイス：海夜叉(うみやしゃ)　　推奨感情　P:好奇心/N:脅威
　播磨国の海近くの町にて物の怪が出るという噂を聞きつけ、キミと源頼光は討伐へとやってきていた。その物の怪は、海や川の水近くに出るらしく、その地域の者には“海夜叉”と呼ばれているとのことだ。しかし、一部の者はキミ達の“海夜叉”討伐を快く思っていないらしい。一体どういうことだろうか……。

▼HO：六辻宙影
ロイス：芦屋道満　　推奨感情　P:任意/N:任意
　キミは邪道の法師陰陽師、芦屋道満の弟子だ。キミが京に居を構えてのち、久しぶりに道満から文が届いた。曰く、彼が昔封じた妖が起こした怪奇現象と同じ事件が播磨の高砂（海岸地域）にて起こっており、解決に力を貸せとのことだ。キミは久々に播磨へ赴き、師に会うことにした。

Dロイス異邦人 ―
芦屋道満 ☑️尊敬／嫌悪　俺を拾って稽古をつけてくれた人。だけどどうにも裏がありそうなんだよな。
瑪瑙姫 ☑️庇護／隔意　約束しちゃったからには守りたいんだよなあ
シャフリヤール　親近感／☑️厭気　あ～～俺も親父のこと言えね～～最悪
瑪瑙姫との約束　☑️幸福感／不安　今回も約束、しちゃったな～じゃあ帰らないとね
勘解由小路 清隆　☑️信頼／不安 この人、本当にいい人なんだな～。こういう人が「誠実な人」ってやつだよね。
白藤 朝光 友情／☑️嫌悪　あは、腹立つ～～～

# DX3 OC平安京物怪録ステージ
# 『たちまち散れよ 梅の花』

# ■トレーラー
平安の世は妖の世。
人あれば業あり、業あれば凶時あり。
あな恨めし、天咲き誇る藤の華々。
あな憎し、我が身流せし罪の濡れ衣。
白雪散るらむ、梅散るらむ。
丑三つ時、怨讐駆られし悪霊が雷鳴轟きやってくる。
――裏天神の百鬼夜行が、京の冬を黒く染める。

ダブルクロス the 3rd Edition

　　　平安京物怪録
　　　　 最終話

『たちまち散れよ 梅の花』

雅と闇が隣り合う、平安京に夜が来た。


# ■シナリオハンドアウト

▼HO：六辻宙影**

ロイス：一条天皇　　推奨感情　P:敬意/N:不安
　キミが夜の平安京を歩いていると、笛の音が聞こえてきた。行けば、そこにいたのは美しい青年だった。彼は、キミの名前を聞くと「後日内裏に来て欲しい。お願いがある」と申し出てきた。内裏に向かった先で、青年が世を司る一条天皇だと知ったキミは、彼の願いを聞くことにした。

▼HO：白藤朝光**

ロイス：菅原道真公（すがわらのみちざねこう）　　推奨感情　P:執着/N:脅威
　このところ京では、妖や怪異どもが今までに類を見ないほど活発化している。源頼光や他の武士仲間とともに警備を強化するも、被害は後を絶たない。そしてキミはある夜、恐ろしい影を見た。そして誰かが呟いた。「あれは、菅原道真公だ」と。

▼HO：雪橘の君**

ロイス：中宮定子 (ちゅうぐうていし)　　推奨感情　P:敬愛/N:不安
　どこから聞きつけたのか、キミは清少納言から和歌の腕を買われ、皇后である定子の文芸サロンへとお呼ばれした。定子は噂に違わぬ美貌と才気を備えた明るく振舞う人格者で、キミの和歌を気に入ったと言う。しかし、笑顔にあふれ朗らかに進むその最中、怪異が定子たちを襲った。

▼HO：勘解由小路清隆**

ロイス：藤原道長（ふじわらのみちなが）　　推奨感情　P:庇護/N:不快
　藤原道長左大臣は、時の貴族のひとりであると同時に、キミの師である安倍晴明の主君でもある。キミは、道長からしばらく自分の護衛を務めるよう命令を下される。なんでも、藤原氏の血筋が怪奇に見舞われているらしい。キミはその任務を請け負った。