◇容姿

黒い体毛に、鮮血を浴びたような真っ赤なしっぽが特徴。色を除き見た目はまんま子狼で、戦闘時は肉体を巨大化させ、体高は160cmと巨大な魔狼に変化する。

もとから狼ではなくれっきとした人間だが、長い時間を狼の姿で過ごしたことで四足歩行が癖になってしまい、見た目的にアウトなのを気にして子狼で過ごしていたところ、人間だった頃の容姿を思い出すことができず、人の姿へ戻れなくなってしまった。

◇性格

性格、言動ともに非常に丁寧。言葉を荒げることもなく、淡々と任務をこなす仕事人気質。だが戦闘時には野生のごとく暴れまわり、行動にも一切歯止めは効かない、
名前はなく、コードネームでそのまま呼ばれるか、あだ名的にガルルと呼ばれる。一度セルメンバーへ名前をねだったが、どれも犬猫につけるようなものだったため却下している。あだ名のガルルはわりと気に入っているらしい。

かつてFH日本支部の実質的トップ、都築京香に拾われ、彼女のもとで育った経歴を持つ。ゼノスへ離反した都築を現在も憂い、慕っているが、1人の女性へ向ける感情ではなく、どちらかといえば母親に対する愛情のようなものを抱いている。

通常形態であるデフォルメ型、ベース生物の姿に極めて近い形となる獣型、中間の人獣型の3タイプに任意で変身できるようになる。

デフォルメ型はパワーと体力に乏しいが、機動力を備えた形態である。
獣型は限りなく狼に近い四足歩行となる。速さは無いが手数と持久力に長け、体力を徐々に削り隙を見て生命線を刈り取る持久戦を得意とする。
対して人獣型は二足歩行へ変化。機動力で相手を翻弄し一撃必殺を狙う短期決戦に向いている。

いずれもヒト状態、獣状態での戦い方が身に付いていなければ無用の長物であるが、天性より身に付いた戦闘センスが功を奏している。そこへ狼の狡猾さと凶暴性が加わり、あらゆる場面に対応可能な有機殺戮兵器となっている。

"万物を殺す才能"。

都築京香と名乗る女は私へそう言った。
私の欲望を叶えるための力、そして力の使い方を教える代わりに、プランに協力しろ。端的に言えば、彼女は私を必要としているようだった。物心ついた頃からレネゲイドの力を行使し、本能的に殺戮の輪廻を生きてきた当時の私には、皆目彼女の言葉に見当がつけられなかった。まともな教育を受けていないこともあるだろうが、彼女がその姿以上に、遥か深い何かを抱え込んでものの中に、光という理解を見つけられなかったからだろうか。
だが、ただ一つ直感的に理解したのは、彼女についていけば、私はより確実に、望むままに生きられるということだった。

私はFHーー正確に言えば、都築京香という人間のもとへ下った。彼女のもとでプランをこなすうち、いつしか私は彼女に焦がれるような、胸の痛む異質な気持ちを抱いた。よく分からないので彼女へ尋ねれば、それは「一般的に、子が母を思う気持ち」に似ていると。
親がいた記憶は一切無い。親がほしいと思ったことも、無い。だが彼女を母と思うと、心が幸福で満たされるようだった。もっと彼女の役に立ちたい。彼女の側で計画を見届けたい。私の欲望はいつしか、彼女の計画の成功へと変化していった。

だが、彼女は私を置いて行ってしまった。無理やり彼女のもとへ共に行くこともできただろうが、彼女のプラン全てを知り得ない私に、彼女の理解者となることはできない。
なにより、私の力は外で振るうにはあまりに大きく、おぞましい。FHという組織のなかでしか活かすことのできない、万物に嫌われた力。常に側で行使するには、やがて彼女の障害となるだろう。

だから私は、FHへ身を留めることにした。自らのためでもあるが、また彼女が、なにかの不意に戻ってきたときのために、私は彼女の居場所を作り、守り続ける。
たとえ私の才能だけが目的でも構わない。計画の一部として使い潰されようとも、全く構わない。私はただ、貴女の"プラン"の成功。それのみを願い、祈っている。

FH版戸影さん。
ダメージロールのDを増やしてみたかっただけ。80%を超えないと戦えないので実質クライマックス以外で戦闘は行わず、たくさんシーンに出て侵食値を増やすだけのおもちゃ。

サイト名:七三ゆきのアトリエ
立ち絵名:炎を纏う狼型モンスター　透過素材
URL:''https://nanamiyuki.com/archives/5009''
立ち絵名:小型の狼型モンスター　透過素材
URL:''https://nanamiyuki.com/archives/5007''