「私は皇。UGN武上支部の所属だ。」
「窓なら空いてるぞ。今日はいい天気だ。」

「『これ』の処分を任せた時点で君も分かっているだろう。非効率的な事は無駄と、私は何度も言っている。」

・元々は純血種のノイマンだった。
　ある事(RハンドアウトPC①参照『孤高の復讐者』)をきっかけに突如変異を起こし、モルフェウスが混ざりクロスブリードに変質した。
　変質する前はこれといった攻撃スキルも所持しておらず、戦う手段は護身用の拳銃が一丁だけだった。

・黒の王手、とは言うが実のところ戦闘で前に出るのはあまり得意ではない。
　チェスゲームのように、他の駒が敵を倒すのを玉座から見ているか、
　首を狙いに来る敵駒の為に餌として前へ出るだけだった。


　唯一持っていた護身用の古い拳銃は、あの時計らずとも大切な人の命を奪った重く冷たい武器となった。
　蒼を衣服に纏うのは、あの時の憎悪を忘れたくないから。


　そうだ、全ては復讐の為だ。
　どんな手を使ってでも、裏で糸を引いている者を　この世から根絶し、”処分”しなければ。




【コバルト・プラン】その後

少しだけ蒼に対して変化があった。
とはいえ忘れる事は出来ず、蒼い目にはトラウマがあるようだ。


自覚はしていないが、彼女の代わりは今後一切現れないと思っている。
(それに付随するのは諦めという感情ではない。)

他の誰かを重ねるのではなく、その人自身として対等に接したいのだ、と。
………無意識にそう思っているが、それを己の在り方として良しとするのは、まだまだ先のようだ。