非常に綺麗な顔立ちと小柄な体格ゆえに、初見の印象で愛されるタイプ。
喋るとだいぶハキハキしているというか、こぶしと同じくストレートの切れ味がある。
しかし本質的には愛情深く、世話焼き、お節介。
心優しさゆえに口うるさい。
そのため潜入時はちょっと（ちょっと）大人しくしている。
学校の桜空は優等生タイプ。
※成績は努力でキープしている。苦戦している。
「小さくて可愛くて腕とかも細くって、ああいう子って守ってあげたくなるよな～」とよく言われる。

エンジェルハィロゥ×ハヌマーンの鋭い速さで殴る白兵アタッカー。
光り輝く腕に風を纏わせて殴り掛かる。光の散る様が花吹雪のように見える。
機動力と侵蝕が安定しており、早い段階から学校への潜入任務を任されていた。
情報収集は足で稼ぐタイプ。頭がごっつ悪いわけでもないのに思考が脳筋。

エクレールはフランス語で『閃光』『稲妻』を表す言葉。
白兵型エンジェルハィロゥ特有の速さとまばゆい光から命名。
なおエクレールは「エクレア」の語源でもある。
当時まだ幼かった桜空は、いくつかあった名前の中から以下の理由でこのコードネームにした。
・好物の名前があった
・見ていた魔法少女アニメにエクレールというキャラがいた
そのため、名付けの経緯に突っ込まれると、恥ずかしさからごまかそうとする。

「…………お兄ちゃんが、あれこれ言ってくるのがウザいっていうか……」
オーヴァードである兄に置いて行かれたくない、というのが最大の動機。
そのためにはオーヴァードとして少しでも早く一人前になりたい。
だというのに当の兄は『桜空は戦わんでもええからな』『学校は行っとくんやで』『女の子なんやからそない身体張らんでええねんで』という始末。
「勝手に置いていかないで」
「そうやってカッコつけてる気になってるのがウザい」
「あたしだって……お兄ちゃんみたいに戦いたいのに」
確かに自分は他のチルドレンと比べてもまだ“日常”に近いのかもしれない。
戦わなくていいならそれがいちばん平和なのかもしれない。
けど──兄を遠くで戦わせて、仲間“チルドレン”達の生き方を否定して逃げて……そうして生きる平凡が幸せの形だとは思えない。
何が幸せかは自分で決める。ゆえに反発する。
置いて行かれたくない。置いて行きたくない。
直面した世界をなかったことにしたくない。

学校ではハキハキした優等生タイプ……を演じている。
学校生活の出来を評価されれば早くエージェントになれると考えて、人付き合いも勉強もちゃんとする。
苦手な数学だって、過酷な任務だって、ちゃんと頑張れる。
しかし本人は心の中で、学校での人付き合いに辟易している。
特に、情報収集のために校舎に耳を澄ませるたび聞こえてくる声にげんなりした。
イキる男のマウント発言を聞いては（は？あたしの方が強いんだけど）のイラッとしたり、女子同士の甘えた会話を聞いては（サバンナだったら死ぬよそれ？）とイラッとしたりしていた。
ただし何者にも反発しているわけではなく、向き合ってくれる人や自分が向き合いたいと思った人物には真摯。
何も知らないで見た目や体格だけ見て「かわいい」と言ってくるパンピーには言われても嬉しくないけど、相棒や愛する家族には言われていたい、ちょっと素直になりにくいお年頃。
末っ子気質なこともあり、心を許している相手には逆に褒められたい甘やかされたい願望がある。
手をつなぐのは結構好き。お兄ちゃんがそうしてくれてたから。

文系寄り。頑張るけど勉強に苦戦している。
手を抜かないといけない科目もあるため、そういうストレスは全部リコーダーにぶつける。
感覚型なのでリコーダーがめちゃくちゃうまい。
なお吹奏楽部への勧誘は断った。

チルドレンとしての任務に備えるため、部活も委員会も放課後の寄り道もナシ。
自分のやるべきことがハッキリしているため、不満を感じたことは無い。

中学入学時に、お互い潜入任務のために送り込まれた。これが初対面。
覚醒〜中学入学までの期間が比較的ブランクが少ない状態で潜入可能な桜空と、オーヴァード歴の長い蛍雪とで任務に臨むことで、多感な中学生たちの監察を行うのが目的だった。
とはいえ桜空はこれが初任務。
やらかしかけては止められ、やらかしては止められた。
なんやかんやで協力しながら任務をこなしてきて、今では阿吽の呼吸。

気付いたことの共有などでしばしば話していたら、クラスの女子から蛍雪との仲を指摘される。
中学最初だったため「付き合ってるの？」と聞かれた桜空はスペキャ顔になりつつ否定。なぜだ、の意。
話しかけすぎたのかもしれない、やらかしたのかもしれないと思いつつ蛍雪に相談しに行くと「俺がまわりとあまり話してないからだと思う」と逆に励まされる。
いっそニコイチ扱いのままのほうがやりやすくていいという結論に至ったため「よく話すだけ」で通すことになった。
……仲間以上の想いが芽生えてから、後悔することになる。

調査任務などが無い日は、学校が終わり次第支部に戻って蛍雪と組み手をしている。
潜入任務初期に実戦経験不足を痛感した桜空が、蛍雪にお願いしたのがきっかけ。
勝率56％。初期は負けまくっていたが、速さを活かした戦い方を身につけて追い返し始めている。
桜空としては「ようやく追いつけそう」な感覚。嬉しい。
同じ攻撃タイプなので、組み手相手でもある。
ただし桜空はスピードタイプ、蛍雪はパワータイプなため、お互いの得意不得意が異なる。
力加減を誤って蛍雪にあばらを折られて苦しんだこともある。
自分のせいもあるから気にしていないが、蛍雪は気にしているし、組み手のたびに負傷していては話にならないので、以降お互いに気をつけるようにしている。

修学旅行には行ったけど、ジャームが出たせいで満喫できてない。
「もう！もう！！」といつも以上にタコ殴りにした。
UGNに入った以上はこういうイベントと縁遠くなることもわかっていたものの、小学生以来の遠出&蛍雪が経験したことないということから、蛍雪と回れることを楽しみにしていた。
蛍雪は楽しめるかな、なんて少し浮かれていたのだ。
その矢先に《ワーディング》。
相手を恨みながら急行し、いち早く戻るためにさっさと殴り倒した。

中1のときは同じくらいだったのに、蛍雪は伸びて桜空は伸びなかった。
「……まあ、オーヴァードに背は関係ないし……」
「関係ない！けど！なんであたしは伸びないの！？」
パンピーがいくら伸びていても内心「オーヴァードに背は関係ないし」でムカつくくらいで終われるが、蛍雪との差を感じると悔しい。
目線遠ざかってくし……。

蛍雪は赤点を取らない程度にやるタイプ。
桜空はしっかり勉強するタイプ。
しかしお互い文系、かつ地頭が良いわけではないため、支部長に勉強を乞うこともある。
※本来は中の上はいけるが、感覚的理解に研きがかかってしまっており、数理で頭を悩ませている。

銀行マンの家に生まれたため、転勤に伴う転校が多かった。
親の転勤が多かったため、転校して最初は保育園も小学校も兄に手を引かれて登下校していた。
自分が生まれる少し前に姉が失踪したことで、家族からはいっそう可愛がられ、大事にされてきた。

父　秀俊　55歳　銀行マン。転勤が多い。フツメン。
母　陽子　53歳　元商社エリート。専業主婦をしている時期と働く時期がぐーるぐる。
姉　晴奈　29歳（享年25歳）　15歳の時点で失踪。行方不明（実際は既に死んでいる。桜空は知らない）
俺　翔星　21歳　派遣社員と言っているが実際はUGNエージェント。男はフツメンやねん。
妹　桜空　15歳　UGNチルドレン。兄みたいになりたい。反抗期。べっぴんさんの素養がある。

覚醒に至るきっかけは2つある。
①8歳のとき
大阪にいたとき家族で遊びに行ったUSJのちびっこ向けシアターでFHによる集団拉致に遭遇。
このとき兄が自分を守るために覚醒したのだが、記憶処理をされ、桜空は覚えていなかった。
ただ「おにいちゃん死んじゃやだ」「いなくならないで」と泣きじゃくっていた自分を覚えている。
USJで大きな事件があったこともあり、風見家は関東方面へ引っ越した。
しばらくして、兄は家からいなくなった。高校に入って、寮っていうところに行ったらしい。
②10歳のとき
友達家族とディズニーランドに来ていたときに、①の同一犯による襲撃事件が再度起きる。
危ないところに駆けつけてきた兄を見て、①の記憶がフラッシュバックする。
記憶と会話から断片的に、自分のせいで兄が特別な力に目覚めていなくなったのだと理解した。
──ごめんなさい、わたしのせいで。わたしも、なにか、なにかしなくちゃ。
伸ばした手はまばゆく輝き、風を集めた。からだが軽い。お兄ちゃん、わたしも。
そして衝動のまま、主犯を殴りつけた。
▽
UGNの説明を受けて、能力訓練のために訓練施設へ入ることに決めた。
兄は「桜空がなんとか生活を続けられるように」と取り計らったが、当の桜空が希望しているため通らず。
現在両親は父側の転勤に母がついていく形で別居となっている。
その間『桜空の面倒は知り合いに任せた』こととしてUGNで引き取っている。
エージェントになれたら家族に会いに行きたいと思っている。
現に兄はバロールの《ディメンジョンゲート》で時々行っているらしい。
なんなら桜空にも会いに来るし遊びにも連れて行こうとする。自由か。

転勤族の一家に生まれたため、色んなところに移り住んでいた。
大阪に住んでいた時期が比較的長く、「なんでや」「あかん」などポロッと出ることもある。