UGN日本支部に所属する若きUGNエージェント。
バロールシンドロームに覚醒しており、時間と空間の操作に長けている。
日本に来る前はUGN中国でFH相手の抗争に何度も参加しており、戦闘における肝の据わりようは若干18歳にして貫録めいたものを漂わせるほど。

真面目で責任感が強く、仲間に対しては非常に献身的。
一見して物静かな性格をしているように見えるが、内心に炎のような情熱を秘めており、目的のために必要と感じればどんな無茶でも涼しい顔で実行する。
思慮深くはあるものの、一度決断してしまうとその後の方針転換は苦手である。
周囲いわく「よく考えてから真顔で走り出すイノシシ」。

未覚醒のころにFHによって拉致され、UGN香港支部管轄の地方支部「白波支部」に救出された過去を持つ。
その後はしばらく今波支部にて炎璃という女性に師事し、UGNチルドレンとして活動していた。
しかしのちに「白波支部壊滅事件」と呼ばれるFHとの抗争をきっかけに支部は壊滅。
唯一生き残った龍汐は皮肉にも故郷である日本へ帰国することになった。
現在は日本支部の管轄下でUGNエージェントとして活動している。

過去、FHとの抗争において白波支部は撤退戦を強いられた。
その際、龍汐は能力の制御を誤り、時間と空間を操るバロールの力を暴走させてしまう。
ジャーム化寸前に師匠の炎璃が助けに入りなんとか龍汐の暴走は収まったものの、その能力は「時空間停止現象」を引き起こし、白波支部の時間と空間はそれ以来、一切が停止してしまった。
この白波支部壊滅事件の生き残りは、現時点で龍汐ただひとりである。
時空間停止現象を解除する方法は見つかっておらず、旧白波支部の周辺はUGN中国によっていまも閉鎖されている。

龍汐の「願い」は、自分の暴走によって引き起こされた時空間停止現象を解除し炎璃を救うことである。
その代償としてみずからのジャーム化を要求された場合でも、いまの彼はためらわない。
なぜならあの日、炎璃が自分を救ってくれなければどうせジャーム化する運命だったのだから。
しかし、そんな龍汐の決意を炎璃が肯定するかどうかはまた別の話である。
そのことに龍汐が気付いた場合、彼が結論を変える可能性は十分にある。

名前：｜炎璃《イェンリ》
CN：｜不滅篝火《ふめつこうか》
シンドローム：サラマンダー
国籍：中国
好きなもの：ボードゲーム
嫌いなもの：雨

龍汐の師匠である女性。
白波支部ではなく香港支部の出身のエリートエージェントであり、指揮官・教官としての華々しい経歴を持っている。
龍汐に義務教育の範囲までの一般常識と、オーヴァードとしての教育、UGNとしての志を教授した人物でもあり、龍汐は「炎璃先生」と呼び親しんでいた。
いい加減でつかみどころのないふるまいを好むが、それは周囲を油断させるためであり、意味深な微笑みの下では常に知略を巡らせている才女。
現在は、時空間停止現象によって閉鎖された旧白波支部の中で人事不詳の身となっている。