概要

鏡を通じて空間を行き来する能力を持った、オルクスのオーヴァード。
ただし鏡の中には「もう一人の自分」がおり、時折身体の主導権が入れ替わってしまう。

文学を好む静かで冷静な『レナード』と、スポーツ（特に野球）好きで陽気な『フレデリック』は性格も趣味も相性が悪く、どちらも自身が主人格であると主張しているため、非常に仲が悪い。
基本的に平時の活動や情報収集時は『レナード』、戦闘時は『フレデリック』である事が多い。

なお、顔が映るものであれば"鏡"として扱うことができる。

生い立ち

イギリス人。フルネームは「レナード"フレデリック"レッドメイン」。

SISの若き優秀なエージェントであったが、任務中の事故により人格が分裂。同時に発生した記憶の混濁と精神的な混乱を鑑み、機密保持が不可欠であるSISから去る事を余儀なくされた。

しかしかねてよりレナードに目をかけていたフィン・ブースロイドがUGNへ彼を紹介し、ローザ・バスカヴィルの監視の元にUGNイリーガルとして活動を始めることに。
活動拠点が日本支部となったのは、SISからの要求としてイギリスから離れた場所で活動すること、『レナード』からの要求として海外文学の入手が容易な環境であること、『フレデリック』からの要求として野球が盛んな地域であること等の条件を踏まえた結果である。

戦闘用人格

主人格がどちらであるかについて、分裂以前の彼を知る者は「どちらも彼だ」と語る。しかし当人達の分裂以前の記憶は曖昧になってしまっており、諜報組織のエージェントであったが故に記録も残っていない。
"マスターレギオン"とはSIS時代にも何度か衝突した事のある腐れ縁であり、SIS/UGNとしての責務に加え、分裂前の自身を知る者として彼を追い続けている。

魔眼

SIS時代の記録では、片方が先天的に持っていたもの、片方がSIS入部時に女王から下賜されたものであるというが、どちらがどちらであるかの記録は機密となっており、現在の彼らには閲覧ができない。
人格の分裂時に魔眼はそれぞれの人格に分離し、現在は『レナード』が蒼霹の魔眼を、『フレデリック』が無双の魔眼を持っているが、その効果はどちらでも行使できる事ができる様子。

「騒がしいぞ。人が静かに読書に耽っている時に……」
「いいじゃねえか、座りっぱなしで体が鈍りそうだ。野球でもしようぜ」
「大体なんで野球なんだ！英国人ならクリケットをしろ！」
「お前はイギリス以外の本も読めよ！同じヤツばっかり読みやがって！」

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