容姿・経歴・その他メモ

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暁という名前が嫌いだった。
貴女と星を見るのが好きだったから。
貴女が隣にいる夜が好きだったから。

ある日、世界から星がなくなった。
だけど朝は来なかった。

あの日から、世界は黒より黒い闇に葬られた。
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N市の隣町、土塚野市に住む刑事。
真面目で正義感もあるが素行が悪いので怖がられがち。
8年前に姉夫婦と長女が末っ子を残し失踪しており、十分な捜査がなされないまま幕を閉じた事件を仕事の傍らで追い続けている。

生まれは平凡な家庭。
10も離れた姉がいた。姉の十咎星奈は共働きだった両親の分まで世話してくれた。しっかり者で芯があり、厳格だが優しい姉だった。
幼少期は、帰りが遅い両親を姉と一緒に星を見ながら待つ時間が好きだった。

高校を卒業してすぐ働き始めた姉は、20歳の頃に結婚し家を出た。少し寂しかったが、旦那さんも良い人そうだったので、今まで自分の世話の為に拘束してしまった分むしろ姉の幸せを祝いたい気持ちの方が強かった。

姉には長女と長男の二児に恵まれ、下の子が10歳になった頃。
突如姉夫婦と長女が失踪し、下の子、十咎瞬だけが保護された。何があったのか不明だが、瞬は完全な記憶喪失になっていた。

当時25歳、警察に勤めていた自分は当然捜索チームが組まれるものと思っていた。
しかし実際は不自然なほど早々に捜査が引き上げられ、そんな事件ははじめから無かったかのように世界は平常通りに回り始めた。

それからは独自に事件を調べ続けている。
瞬は父方の祖父母に引き取られた。今でも時々瞬のところに顔を出してメンタルケアに努めている。最近は随分明るく笑えるようになっていた。

だからこそ、自分が姉夫婦の事件を諦めてしまったら姉の存在が本当に無かったことになってしまいそうで、今もひとり捜査を続けている。

◎補足・姉夫婦失踪事件について
真相は十咎瞬のオーヴァード覚醒に伴う力の暴走によるもの。裏山で家族4人で天体観測に行った際にジャーム化したオーヴァードに遭遇、襲撃に遭った。家族の危機にレネゲイドが共鳴、覚醒しジャームを打倒した。ただ、レネゲイドをコントロールできなかった瞬は暴走し、家族までも惨殺してしまった。そして心が壊れてしまうのを防ぐためか、覚醒の反動によるものか、それまでの記憶を失って気絶し、UGNチルドレン・立科沙紀に保護されたのだった。

UGNはこの事件をジャーム襲撃によるものとして処理し、世間からこの一件を隠匿し、警察上層部に掛け合い揉み消しに協力させた。(瞬の記憶喪失は記憶処理ではなく覚醒によるものだが)

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