セルの立ち上げの際はセルリーダーである兄が動かせる数少ない戦力として活躍していたが、
活動が軌道に乗ってからは暴力が必要な場面が減り、外部戦力の雇用で事足りる様になった。
医療には全く興味がなく、元医療関係者で構成された〈ターミナル〉メンバーとは微妙な仲。
その様な事情から、現在は単独で任務に従事したり、趣味の旅行に行ったりすることが多い。

駆け寄って、炎纏って、抱き締める。それが彼女の戦闘スタイル。
舞踊めいた姿勢制御と斥力操作の合わせ技で、執拗に纏わりつき敵を灼く。
炎の時間を操作して燃焼を遅延する小技を用い、仲間の攻撃を補助することも。

学生結婚から数年後、気弱だったハイスぺ彼氏は仕事のストレスでハイスぺヤンデレDV旦那にランクアップ。
「放っておくとふらふらする私も悪いしなあ……」とすっかりタワマン座敷牢を受け入れさせられていたが、
覚醒によって獲得した飢餓衝動に喚起される形で現状への不満を想起し、プラスチックを熱で溶かして脱出。
監視カメラを見て錯乱状態で帰って来た夫を落ち着かせようと抱き締めて、そのまま高熱で殺してしまった。
重罪は避けられそうだが、中卒無職アラサー女の自分が配偶者を失って生活出来るのか……？と思いながら、
救急車代わりに医者の兄を召喚したところ、「組織立ち上げの為に武力が欲しい、ウチで働け」と誘われる。
兄は知っていたのだ、日空が自身の好き嫌いや身内の事情を理由に人を害する事に抵抗がない人種であると。
ファルスハーツの理念やレネゲイド真実などの説明を受け、日空は特に躊躇もなくセルへの参加を承諾した。

「人を殺しても、テロリストになっても、案外なんとかなるものだねえ」