容姿・経歴・その他メモ

「ほら散った散ったみせもんじゃねーぞ。ガキは帰ってプラモでも弄ってろ」

「もん！しつこい～！アニエロほんとに怒っちゃうんだから～ん。っしマジふざけんじゃねーぞ弟子はとらねーって何遍……！あ、親分さん、今月の集金はちょっと待っ────」

「どうだいお嬢さん。今晩俺と食事でも？え、男？Are you OTOKO？……おーう。進んでるな、ジャパン」

技術の探求の末にOVの領域に到達したイタリアナポリの仕立て人。
彼の仕立てた服は個人の成功だけではなく組織の趨勢すらも左右するほどのものとなりイタリアマフィアと関連組織はそろって彼を手中に収めようと動いた。

鬱陶しくなった彼は身一つで日本に高跳びし自由を謳歌している。
生活にだらしなく酒と女が大好きな彼は今日も元気に借金をこさえては住居を転々としている。

アニエロの仕立てる衣装は着用者の能力を引き出すに飽き足らず、本来もちえない力まで与える。
局面に応じた衣装を常に着用し、それにふさわしいふるまいをするのであれば。奇跡は必ず掴めるだろう。

「いいか。客がデケェ可能性の扉ん前にいるとしよう。鍵のかかったな。俺らや服は直接扉を開いて客を招いてやることはできねぇ。服ってのはマスターキーだ。鍵ぃぶち破り中に押し入って女神さんとこんにちはできるかは。そいつ次第ってな」

「ほれ、ノックの音だ。誰かが可能性を求めて鍵を取りに来た音だ。この音が鳴った時。ナポリのサルトリアは開かれるのさ」

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