両親を実の姉に殺されるという事件に巻き込まれ、UGNに保護されてチルドレンとして育った。
自らの経験からUGNの説くジャームの危険性をよく理解している。
ジャームの脅威から人々を守りたいと考えていて、UGNのジャーム処理班"ハンターズ"(RW p.87)へ所属している。
※「ヒーローとして表で活躍することはない」と明記されているので、カテゴリ：アイテムは取得していません。
厳しい訓練の中で自主訓練にも励んでおり、チルドレンの中で成績は優秀で、何度か表彰された事がある。

音波による全体攻撃と怪力から生み出す風圧による反撃を持ち技とし、中距離から遠距離での戦闘が得意。
距離を保つために常に動き回って相手を撹乱しつつ、その動作によって生じる風圧を攻撃に利用している。
その為、動きが極端に制限される近距離戦ではやや動きが鈍る。
また課題として気分によるムラが大きく、第一線で活動するエージェントと比べると不安が残る。

両親を殺害したヴィランで実の姉。本名は"東雲 あきら"。
シンドロームはモルフェウス/ブラックドッグのクロスで白兵を得意としている。
衝動が"破壊"のジャームで街ひとつを崩壊させる規模のテロを起こしては活動拠点を移している。

少なくともジャーム化する前はよき姉であり、殆どが自分を甘やかしてる記憶である。
しかし、両親を殺害した時は自分に向ける視線が怖かったのを覚えている。

何故両親を殺したのか？どうしてジャーム化したのか？
これらの疑問は事件から数年たった今でも明らかになっていない。

実のところ両親を殺したのは姉ではなく"東雲　つばさ"である。
"家族仲良く幸せだった"という記憶は、彼女が辛い現実に耐え切れない精神を守る為に作った幻想である。

両親から虐待を受けていた彼女は母親に殺されそうになった際にオーヴァードに覚醒した。
無意識のうちに両親を殺害し、その事実に精神を蝕まれ暴走。周辺の建物を破壊してしまった。

"自身が両親を殺した"という事実に精神が耐えきれず、その場に帰宅し居合わせた姉が両親を殺したと誤認識している。

※データ的に姉の"工作員"の効果でこの事実を隠蔽されている。真実は姉しか知り得ない。

姉の"東雲　あきら"は両親の虐待から妹の"東雲　つばさ"を守っていた。
警察に保護を求めた。児童相談所にもかけあった。しかし、すべてが無駄だった。
サイドキックのバイトをし、辛抱強くお金を貯めて耐えた。
自分自身で何とかして、家から妹と一緒に逃げる為だ。
しかし、逃亡計画を実行する前に妹が暴走してしまった。

妹の心を守る為に自分が両親を殺した事にした。
世間と妹を騙す"謀略"(親殺しのシリアルキラー)が生まれた。

逃亡生活と世間に疑問を抱かれない程度に残虐性をアピールする活動によって姉の精神は疲弊。
姉は両親から悪の才能を受け継いでいた為、最後は破壊に対する衝動に抗いきれずにジャーム化した。


"東雲 つばさ"は家族が崩壊した日を何度も夢に見る牢獄に囚われた。
牢獄は"それ"が真実なのか？と問いかけ続ける。

『どうか思い出して欲しい』『あなたを護ってくれていた優しいお姉さんの姿を』

▼ステージ
本シナリオは『RW』掲載のレネゲイドウォーステージを舞台としている。基本ステージと違い、レネゲイドの存在が秘匿されておらず、公衆の面前で認定ヒーローのオーヴァードはエフェクトを行使している(勿論、相応の場面に限り、だが)。

▼PC②以外のワークス
原則として「ヒーロー」を選択することを想定しているが、PCの設定に合わせて「ヒーロー候補生」や「UGNエージェント」などを選択してもよく、『CE』所持者はAオーヴァードのワークスや、異界来訪者のワークスを選択しても構わない。また、「ワークス:ヒーロー」でなくとも、ヒーローのイメージを壊さないワークスとキャラクターであれば“ヒーローズクロス”の常備化も可能とする。ただし、「ヴィジランテ」を選択することはできない。

▼ヴィジランテのいるセッション
世界観上、ヴィジランテがエフェクトを行使してヒーロー活動を行うことは違法であり、警察機関や認定ヒーローに目撃されれば逮捕されることも少なくない。しかしながら、レネゲイド関連事件の対策中、特にヴィジランテの力が有力な場合は一先ず見逃されるケースも多い。また、D.U.S.T.地区では認定ヒーローよりヴィジランテの方が数が多く、事実上野放しとなっている。
ヴィジランテとヒーローは通常相容れない関係にある。しかしながら、どのような設定を持っていても、PCはセッションにおいて尊重されるべき存在だ。NPCや他のPCが、ヴィジランテのPCを不当に軽んじたり、非協力的に接するような行為を行ってはならないし、逆も然りだ。無論、お互いの同意を得たロールプレイの一環として、節度を持って反発し合う演出は歓迎されるべきものだ(「逮捕するぞ！」「また今度な！」といった掛け合いを行う等)。

必須:R1/R2/上級/EA
所持で使用可能:IC/RW/CE
全員所持で適用:RU/LM/HR/BC/IA
※Eロイスは『LM』準拠で使用する。また、GMはPLの所持状況に関わらず、『IC』『RW』掲載のデータやルールを使用する。
追記：サプリはGF誌や『CRC』『NC』以外は全採用

クライマックス時点で下記の値を満たす。
命中期待値：31+経験点÷10=46.0
実ダメージ：40+経験点÷3=90.0

◆ミドル戦闘
判定：5dx+40(51.5) 攻撃力：32+5D(92.5)
判定：7dx8+28(49.2) 攻撃力：13+5D(68.0)

◆クライマックス戦闘
判定：8dx+42(55.3) 攻撃力：35+5D(95.5)
判定：10dx7+30(60.9) 攻撃力：13+5D(73.5)