容姿・経歴・その他メモ

「……まあ落ち着けよ。茶でも飲もうぜ」
「俺ぁ頭悪いからよ……。まっすぐイってブッ壊すしかできねンだわ」

　いつもぼんやりと物憂げな表情をした赤毛の少年。ひとり静かに物思いにふけりながら紅茶を嗜んでいる姿をよく見かけるが、たいていは「今日の晩飯なにかな」「あの姉ちゃんいいケツしてんな」とかどうでもいいことを考えている、いたって健全な青少年。

　八つ上の姉はUGNエージェント、叔父はUGN評議会議員加賀美義彦、その他家族もたいていはUGN関係者というサラブレッドで、本人も幼い頃から能力を発現し、オーヴァードの自覚を持っていた。
　気だるい雰囲気にそぐわぬ荒っぽい性格の武闘派。シンドロームはブラックドッグのピュアブリード。
　体内の水分を燃料に発生させた電撃を収束し「雷そのもので出来た武器」を生成しての近接戦を得手とする。
　術理や理屈を正面から破壊するやり方から名づけられたコードネームは「戦術を壊すもの（Tactics Breaker）」。長いので縮めて、好物にかけた洒落でティーブレイクと自称している。

履歴

　加賀美藍の切なる願い。誰に打ち明けることも叶わないその願望とは、「レネゲイドという異常な力をこの世界から消滅させること」である。
　物心ついた頃から、藍の日常はレネゲイドと――そして闘争と共にあった。両親も、優しい姉も、生真面目でお人好しな従姉も、みなレネゲイドによって戦いを強いられている。こんな力がなければと夢想したことは一度や二度ではない。
　鬱々としたものを秘めたまま、藍は任務中にとある経緯で京都におけるFHセルとの戦いで散ったUGNの離反者“十字疵”真田六郎と彼の目的を知り、強い共感を覚えた。
　それから少し後、彼はUGN本部のエリートチーム「ナイトフォール」に所属する従姉の活躍を通じて“遺産”の存在と秘めた力を知る。ぼんやりとした願望だったモノは、くっきりとカタチを描き始めた……。

セッション履歴