容姿・経歴・その他メモ

オカルト部所属の2年生。
Cランク認定を受ける凡人オーヴァード。
《ディメンジョンゲート》が得意で、構内のあちこちを《ディメンジョンゲート》で移動している。
ちょいちょいバレて怒られる。

ほんのちょこっとだけ、時を操作できる。
一秒にも到底満たぬわずか須臾の時間、その瞬間のみ、自らの体の時間をズラせる。
本来であれば役に立たないどころか、もはや誰にも気づかれない程度の才。
ただしそれ故、使い方を工夫した。
使える全てをたった1回に、殴りつける一撃に集約する。
自分の身体の時をズラし、過去・未来・現在、それら全ての時間軸の拳のインパクトを1つに重ねる。
ついでで、自らが持つ第三の手も重ね合わせる。
かくして誇る強大な破壊力、全てを貫く無二の技術である。

なお、余りにも一発屋過ぎるので、評定はいつまで経ってもCランクを抜け出せないでいる。



この学園ではやはりという感じであるが、オーヴァードの所属が少ない部活は軽く扱われていることが多い。
ましてや非オーヴァードが部長だなんてもっての他だ。
故にこのオカルト研究会を見つけたのは、フラフラっと構内を見回ってた末の偶然の発見だった。

施設での幼少の時代、周りに馴染むことができなかった末に空想の世界に憧れた。
この世界のどこかにも、そんな夢のような、自分には手の届くことがない世界があると信じていた。
そしてオーヴァードに覚醒して、それらは決して空想の世界ではないということを知った。
羨望と、ほんの少しの失望。
"手の届かない空想の世界"が、"手の届く現実"へと変わり、憧れが消えた矛盾。
オーヴァードに目覚めてから、世の摩訶不思議は大抵のことがレネゲイドで説明ができるようになった世界。
それでもなお、まだ心のどこかで、その憧れを探し続けている。
この世界に、まだ、レネゲイドでは説明ができない"摩訶不思議"があるんだとすれば、その名前は…。

気付けば、オカルト研究会の扉を叩き、もう一人の部員となった。

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