容姿・経歴・その他メモ

履歴

UGN台東区統括支部に所属するUGNエージェント。
生後間もない頃、区内にあるラブホテルの一室に放置されていたところを保護され、幼少期は児童養護施設で過ごしていた。
当時の紅麗亜は知る由もなかったが彼女は生まれながらにソラリスシンドロームを発症していたオーヴァードであり、自覚なく漏れ出ていた他人の興味を引き付けるソラリス由来の化学物質によって、幼少期は人間関係に悩まされながら辛い日々を過ごした。

幼少期の悪環境のせいか、成長して児童養護施設を出た彼女は非行に走り夜の街にその身を落とした。
そこは彼女にとって、天国のような場所だった。
人の目を引き付け理性を狂わせる彼女の色香は、夜の世界では唯一無二にして最強の武器でもあったのだ。
人に求められる悦楽と人と交わる快楽とに満たされ、彼女はやっと自分の居場所を見つけたかのように思っていた。
しかし人の世では出る杭は打たれ、特出した異能は異能を引き寄せる。
彼女の人知を超えた理外の芳香、それはともすれば外宇宙の神々でさえも引き寄せるものとして、｜偽神の心臓《ファルスハーツ》がその手を伸ばしたのだ。
突如として現れた狂気の魔術師たちに成すすべもなく取り押さえられ、邪なる神を呼び寄せる｜狂宴《サバト》の贄に捧げられるその瞬間、紅麗亜を救ったのは鮮やかに燃える枝垂れ柳だった。

突入したUGN部隊に保護された紅麗亜は世界の真実を知り、自らの力とそれを制御する術を学んだ。
それ以来、彼女はUGNのエージェントとして自分を救ってくれた花火師の元で任務についている。
紅麗亜の任務は主に情報収集だ。
自分の力を自覚した後でも、彼女にとってそれは愛を得るためのツールに過ぎず、彼女にとっての愛とは自分を求められることだった。
｜オーヴァード《邪神の走狗》となった者は須く、既に狂った者である。
彼女にとっては他人と交わることが一番の愛であり、それが他者とのコミュニケーションにおける最上の手段なのだ。
都内随一の色欲の街、吉原有する台東区に居を構える支部の後ろ盾を得て、彼女は今日も愛を求め、愛を貪っている。
一度でも彼女と交わってしまえば、｜非オーヴァード《スタンダード》など逃れられぬ羽虫に過ぎない。
捉えた獲物を逃さない『｜絡新婦《ジョロウグモ》』の糸に絡まった獲物は、知り得る全てを搾り出すまで、快楽の巣に落ち続けていく。



余談ではあるが、《芸術:性技》とは異性を誘惑する仕草や立ち振舞などの要素も含むものであり、その全てが直接性交渉に関係するものではないということを此処に明記しておきたい。

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