アークスセル崩壊後、特に行く宛も生きる目的などもなかったが、
レトログレイドからの依頼でUGNの任務や調査を手伝うようになる。
FH時代からの貯金がそれなりにあるため生活には困っていない。時折警備の仕事や用心棒などをしている。
家賃が安くてまあまあ広い木造アパートに住んでいる。部屋はわりときれい。

7年前からアークスに所属し、バーチャリウスの片腕となり行動している。
彼の意に反する者はたとえ身内であっても顔色ひとつ変えず処分する冷徹漢。
感情を挟まず、粛々と任務を遂行する。

「自分の頭で考えろ。脳味噌のないカカシはいらん」
「最後まで立っていたやつの勝ちだ、わかりやすくていい」
「――承知いたしました。全てはあなたの望むままに」

アークス以前は、UGNにもFHにも居場所のないオーヴァードたちが身を寄せる「セーフハウス」に成り行きで所属。
セルリーダーである「リトル・レッド」灯里ニナという少女の望みで、彼女の護衛をしていた。
聖女のように扱われているものの、実際はただの年端も行かない少女である彼女を見、次第に自身の意志で傍にいるようになる。

現在より7年前、特異な組織であるセーフハウスに目をつけたバーチャリウスにより襲撃を受ける。
真神自身は最後まで抵抗を続けるが、バーチャリウスの手によってニナの首が眼前に掲げられたところで彼の理性と意識は途切れている。

彼が次に目を覚ましたのは医療施設のベッドの上だった。
自身がまだ生き長らえていることとニナの死を認識した彼の下に訪れたのは、バーチャリウスからの勧誘だった。


――現在。
彼はアークスに所属し、バーチャリウスの片腕となり行動している。
戦闘能力が高いのは幸いだった。セル内でも重用され、バーチャリウスの行動を観察することができる。
これまでの屈辱など、どうということはない。
あの時お前が受けた傷みに比べれば。
7年の月日など、大したものではない。
奴の首を刈り取るその瞬間を思えば。