学生時代のことです。レネゲイド事件に巻き込まれました。これが覚醒のきっかけです。
　意識を取り戻して最初に目に飛び込んできたのは、惨状でした。重傷者が何人も倒れていて……私以外にも生還者がいただけ不幸中の幸いでしょうか。そばに倒れていらした方に、息も絶え絶えなかすれ声で、助けを求められました。
　そのさまを見て、思ってしまったのです。

「面白いな」と。

　初めての感覚でした。背筋がぞくりと疼くような、優越感に似た高揚。いま思えば、加虐衝動に呑まれていたのでしょうね。はーやだやだ。
　手を伸ばしかけたところで、UGNのエージェントが現れ、その場は迅速に治められました。
　いやあ、UGNの対処が迅速で本当に助かりました。もう少し遅れていたら、私は一体何をしていたことやら。

　その後は神学を修めつつ、イリーガルとして勤めていたのですが……。
　はい。お聞き及びかと思いますが、私がここに来ることになったきっかけです。
　衝動に呑まれて、幼なじみを、なぶり殺してしまった。
　ええ、まあ、愉快でしたよ、そのときは。……今は、忌まわしい記憶ですけれど。
　処分されかかりましたが、霧谷さんのおとりなしで命は助かりました。霧谷さんには感謝の念しかありません。すっかり縁遠くなってしまいましたが、霧谷さん、ちゃんと休めているのでしょうかね？　心配です。

　監視を兼ねた処分の形ではありますが、この支部に来られてよかったと思っています。もしこの私がジャーム化しても、迅速に処理してもらえるでしょうから。
　あ、そのときは、頭に鉈、胸に短刀を刺して葬ってくださいね。お願いしますよ。なぜかって？　偉大なる先人(ヴェローナの聖ペトロ)のリスペクトですよ。

・1/17生まれ。

◆≪代謝制御≫超便利

・戒律の関係上、性欲は邪魔なので≪代謝制御≫で抑え込んでいる。
・罪悪感に限らず、キャパシティを超えそうなときは≪代謝制御≫でセーブする(悪)癖がある。
　たまに罪悪感を解放し、激痛にのたうち回っていることも。
・元々酒は弱く、ワイン1杯で潰れるほどだったが、≪代謝制御≫でまったく酔わなくなった。とはいえ量は呑まない。また、介抱を嫌がらない。
・≪代謝制御≫の影響か、実年齢よりやや若い。27歳程度に見える。

◆本業・戒律周り

・教区司祭なので、赦しの秘跡を授けることができる(レネゲイド関係にも対応している)。ガス抜きもできるので、聴罪にとても熱心。
・カトリックなので食のタブーは有名無実であり、肉も魚も食べ飲酒もする。ただし戒律の関係上、一部の日（『灰の水曜日』と『聖金曜日』と毎週金曜）は食事量を減らし、肉類を取らない。

◆食事関係

・好物はカルビ。塩ネギ豚カルビ丼(大盛り)をよく食べる。
・家系好き。
・エビフライや海老天は尻尾まで食べる派閥。
・支部の仕事で派手にリザレクトしたときは、たんぱく質・脂質やカロリーの補充が必要なので、一番手っ取り早い手段として肉類や魚介類を摂る。ただし、前述のように肉を食べられない日は、けっこうグッタリしており、定時に直帰する。
・本業の収入と支部の収入の会計を分けている。支部の収入を自身の生活の維持に決して使わず、主に慈善事業や寄付に用いる（先述のとおり、派手にリザレクトしたときはドカ食いするため、正直本業の収入だけでは苦しいが）。罪滅ぼしのためではなく、単に人を殺して得た金で飯を食えないためである。
　……支部の仕事で食事するときはどうするんだろう。裏で吐いていないか心配になる。

◆霊感

　実は霊感が強く、見えるし会話もできる。
　ただし教義上幽霊は実在せず、すべて悪魔の幻惑という考えなので、ガン無視する。
　また、聖職者補正なのか否かはわからないが、悪霊・悪魔・その他キリスト教に敵対するような悪いものに遭いづらく、頭痛や耳鳴りなどの霊障も受けづらい。事故物件に平然と住めるレベル（一時期そういうバイトをしていた）。
　彼が来た途端にひどいラップ音がぴたりと止む。いるだけでお守り。ただし祓えるわけではないので、彼がいなくなった途端に元に戻る。逆に言うと彼がリアクションを取るところはかなりやばい。
　妖怪や怪異の類にも出会いづらい。妖精や精霊はたまに見る。神仏やその眷属は、ここらへんにいらっしゃるな～程度に存在を感知できるが、はっきり見えるわけではない。なので他宗教の神仏も存在を肯定してはいる。

◆カラオケで歌う曲

ドライフラワー / 悠里
ロビンソン / スピッツ
奏 / スキマスイッチ
マリーゴールド / あいみょん
青い春 / back number