容姿・経歴・その他メモ

彼が二歳の頃、両親と姉と一緒に少し遠くまで遊びに行こうと電車に乗っていた。
休日の昼間、車内には彼と同じような家族連れや遊びに出かけようとする学生たちの姿があった。
いつも通りその電車は安全運転、時間通り、和やかに運行していた。
すると、踏切に差し掛かった時、慌てたような声で車掌からのアナウンスが車内に響いた。
見れば線路に進入したジャームが電車の前に立ち塞がってこちらを睨み付けているのだ。

急ブレーキがかかり、車内の人々が体勢を崩し、転び、車両の前方へと飛んで行く。
大きく傾いた車体は線路を外れ、轟音と衝撃の後、見るも無残に損壊してしまった。
救助が到着する前に怪物は去り、辺りは人の悲鳴や泣き声が響く悲惨な現場になっていた。
事故の最中、彼は両親や姉に守られ傷ひとつなく救助、保護されることになる。

その後、親戚一家に引き取られた彼は現在まで不自由なく平凡に暮らしてきた。

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