容姿・経歴・その他メモ

「もう、守られるだけのお姫様じゃないの」
「絶対なる存在にひれ伏しなさい。魔王の御前よ？
―――図が高い。汝、刻の狭間に消え去れ」

【背理の魔王(パラドクス・アーク)】天王 弓樹(てんのう きゅうき)

概要

神奈川県を中心に活動する大商家の三女。UGNに全面的に協力をしている。
天王弓樹は弓を使い、一度に多くの相手を射ることが得意であり、集団戦によく重宝されている。
経営者としても優秀で、冷静であり、目先の事実に囚われない性格。先を考えて動いている。

性格

兄弟姉妹の才能に打ちのめされていた過去もあり、少し卑屈な側面があるが、その分一歩引いて物事を考えることが得意である。
商人・経営者としての知識がある為、普段から仕事に対してはきっちりやる、という芯がある。
UGNでは1人のエージェントであるが、普段は会社経営もしていることもあり、働かないやつは上司でも引っ張っていく。

背景

天王家は神奈川県を本拠地として全国へと様々な事業を展開している、古くからの富豪である。
それは江戸時代にまで遡り、その経営手腕は今世まで受け継がれてきた。
また、弓樹の父親がオーヴァードへと覚醒したことを切っ掛けに、天王家はUGNを支援することを決めた。
オーヴァードの力は子供にも受け継がれており、天王家は更に厳しい教育をするようになっていった。代々の経営学だけでなくオーヴァードとしての訓練もするようになった為である。
その中でも、三女である弓樹は無き虫であり、弓の才能も弟の弓霊の方が勝っていた。他の兄弟姉妹も剣や槍をそれぞれ才覚を発揮しており、少し年の離れた弟や妹も拙いながらも才能を持っているのは明らかであった。
父親には何人かの愛人がおり、子供達も父親しか血が繋がっていないことが多い。弓樹が母の血も同じなのは弓霊のみである。双子なのに何処で差が付いたのか、と何度も悩んでいた。
兄弟姉妹の仲は良く、悩む弓樹に対して仕事帰りに特訓に付き合ってくれる兄や姉もいたが、どう頑張っても弓霊に勝てないことが分かってしまう。
「一弓一殺」である弓霊に対し、弓樹「一瞬多弓」を得意としていた。しかし肝心の命中力が無く、射る事が出来ても当たりはしない。

エピソード

そんな中、父の手伝いでUGNのとある研究支部を訪れた時である。運命の出会いがあったのだ。
それは遺産を研究している場所であり、丁度契約者がいない遺産が保管されていたのだ。弓樹はそれを見た瞬間、衝動に駆られるように走り、手に取った。
父の叱りの声も気にせず、職員に「試し打ちしていいですか」と聞いていた。普段は父に怒られるようなことなどしない弓樹だが、この時だけは確かに自我を持って自分の我儘を通そうとした。
幸いにも職員は快諾してくれた。試し打ちをしていると、自分の力と共鳴するように弓が答えてくれる感覚を手にしていた。
「おめでとう弓樹さん。あなたは遺産に選ばれました」
という職員の声が聞こえた。職員は、データを定期的に報告する代わりに弓を譲るという条件を提案してくれて、弓樹は即決した。
これが、弓樹が、遺産：必中の弓と出会った話である。因みにだが、この夜父親にみっちり叱られたという。

現在

現在は父の経営する事業の一部を受け持ち、新たに個人で事業も展開している。特に酒造類が売れていて、マイナーメイカーの仲間入りを果たしている。
オーヴァードとしては、MM支部のエージェントとして活躍している。本部への異動を希望しており、一定以上の活躍を示せば本部へと行けるかもしれない。

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