銀髪赤眼にラフな服にケープ風のマントを纏った謎の美少女。
自身を『Ⅳ(アイヴィ)』と名乗る彼女はUGN秘蔵の人造オーヴァードである。
人生の殆どをUGN施設の中で過ごしていた為、外の世界は映像や写真以外知らない。
趣味は読書と、何故か女性をナンパすること。
何故、ナンパ趣味が出来てしまったかは…製作者の趣味かもしれない。
性格は、明るい自信家であり、戦いの時はよく挑発をしているのが目撃されている。
本人は運動神経があまりよくないので、戦闘能力自体は低いと発言しているが
オーヴァード能力による破壊力は圧倒的に高い。

正式名称は『New Article Duplication Style Type4』、略して『NADS-T4』と呼ばれている。
他にナッズ・ティーフォーとも呼ばれるが、本人は『Ⅳ(アイヴィ)』と名乗るのを気に入っている。
製造元のDNAは『新条 梢』の細胞を使用されており、彼女を母と呼んでいたりする。
(本人は12歳でまだ子供だが…)
なお、製作者は女性であるが、製作者のことは母とは呼んでいない。

彼女が愛読している、ウィリアム・ブレイク氏の詩集である。
ユリゼンとは、『理性』という意味があり、内に眠る獣を抑制させる能力を持つ。
他には、ルヴァ(愛情)やサーマス(本能)、オルク(情熱)など、色んな人格が登場する。

慈悲は人間の心を持ち、憐憫は人間の顔を持つ。愛は人間の聖なる姿であり、平和は人間の衣装である。

その愚かさを貫くなら、愚か者も賢くなることだろう。

一般論を述べることは、馬鹿にもなるということだ。

永遠は、時間の生成に夢中だ。

願いながら行わない者は、疫病を広めるのである。

慈悲、愛、そして哀れみが宿るところには、神もまた宿り給う。

十分すぎるものを知ることなしに、何が十分なのかを知ることは決してできない。

行き過ぎた悲しみは笑う。行き過ぎた喜びは泣く。

いままで証明されたことも、かつては単に想像されていたことなのだ。

反対は、真の友情である。

相反するものがなければ、進歩もまたない。引力と斥力、理論とエネルギー、愛と憎悪は、人間存在に不可欠なものだ。

目が変われば、すべてが変わる。

愛は自らを喜ばせるものも、気に掛けるものも求めはしない。しかし、他には安らぎを与え、その失望に天の国を打ち建てる。

一つの考えが無辺を満たす。

否定は対立にあらず。

決して意見を変えない者は、淀んだ水のようなもので、精神の下劣さを生み出すのである。

覚悟とは、人生の全責任を負うことを意味する。

模倣とは批判である。

知覚の扉が清められたなら、物事はありのままに、無限に見えるだろう。

一粒の砂に世界を　野の花に天を見るために、手のひらに無限を、一時に永遠をとらえよ。

◆経験の歌
・『愛の園』

『私は愛の園へはいって行き、かつてみたことのないものを見た――、私がいつも遊んでいた芝生の真ん中に、礼拝堂がつくられているではないか』

『この礼拝堂の入り口は閉ざされて、扉には「汝……すべからず」と書いてあった。それで　私は愛の花園へと向かった、かぐわしい花のかずかずがさいていたところの』

『しかし　私は見た、園いっぱいの墓、咲いているべき花の代わりの墓石。そして　黒い法衣の僧が、めいめいの待遇を歩きまわり、私の喜びや望みをいばらでしばりつけているのを』

Ⅳが内なる衝動を無理矢理抑え、指を鳴らしながら腕を顔の前を通過するように天に伸ばすと、髪が炎の如く赤く輝く。
更に、リーダーが持っているリードの本が自動的にパラパラと捲り、止まると文字が焼けるように現れる。

　　悪魔の言葉
すべての聖書及び聖典は次の謁見の源となった。
1、人間は二つの真実な存在の基本をもつ、その一つは肉、他は霊。
2、血からは悪で肉体から生じ、理性は善で霊からのみ生ずる。
3、この力に従うと神はいつまでも人間に苦悩を課する。
しかしこれに対立する次の見方も真実である。
(1)人間は霊から分離した肉体をもたぬ、肉体とは五官によって認められる霊の部分であって、現代における霊の主要な門口(かどぐち)である。
(2)力のみが生命であり、肉体から生ずる。理性は力の限界、あるいは埒である。
(3)力はとこしえの歓びである。