容姿・経歴・その他メモ

一人称：俺

履歴

いつもの道を歩く。既に暗く、通行人はほとんどいない。

そんないつもの日常の中。突然、腕を切られた。
切られた場所から噴き出したのは鮮血……ではなく、砂だった。

何が起こっているのか、感情は理解を拒否した。
自分の腕から零れ落ちる砂を茫然と見つめて……次なる刃が迫る、それだけだった。

それが幸運だったのか、不幸だったのかは分からない。
だけど。

次なる刃が迫るまでの間、脳だけは俺に起こっている事を瞬時に理解し、身体を次なる行動に移していた。



コードネーム「トレース」
登山における『人の足跡』『誰かが通った道』

優秀な政治家である父の跡を辿らせられ、戦いではノイマンが導いた道を辿らせられる。
そしてその道は、優秀な存在が選んだ確かな道だ。きっと、そのはずだ。

足跡(トレース)を辿り、そこに自分の意志が介在する事はない。

この名は道を選べない自分に対する、ただの皮肉だ。

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