「バウンドの技術は一流だ。あいつの発想はおかしい。ハッキリ言って古代ルーン文字と和歌を掛け合わせて新しい機構(エンジンシステム)を発明するなんて常人離れした技量だ。殊、気脈操術と結界術は魔具の中でも最上位の難関なのに息をするように新機構を開発する。天才どころじゃない。化物だよ」
「気風が良い兄貴肌。仲間想い。良い人なんじゃないの。彼は僕が嫌いだろうけど、僕は……」
「………」
「……でも、彼の自己本位な作品だけは認めてはならない……！」

理解できないライバル関係です。
お互い道を究める者同士、畑違いとはいえ相手の技量もその努力に敬服しています。
それ故に譲れない面がある。
そのせいでよく角突き合わせて喧嘩する（主に河本や山桜桃の武器のメンテナンスについて）。


「勘違いされてるみたいだけど、僕は多機能そのものは歓迎しているよ？むしろ多機能はデザインの在るべき姿だ」
「だが『過ぎたるは及ばざるがごとし』」
「新しい機能を設定するリソース、全機能のランニングコストとメンテナンス。バウンドはそれを軽視しすぎる」
「道具の真髄は汎用性と実用性。職人に何度もメンテナンスを頼まないと機能しない物なんか、僕は道具と呼びたくない。戦闘を一人の職人しか面倒見れないような一点物に依存して、職人が死んだらどうする？退魔師生命すら断たれるぞ。どんなに多機能だろうと、使いこなせなきゃ全部無駄。その機能は果たして使用者にとって本当に必要なのか？その機能のためのリソースはもっと別のところ―――使用者が一番使う機能に注ぎ込むべきなんじゃないのか？」
「なんで、あんな神の御技を持ちながら……僕と同じ視座にいながら、理解してくれないんだ…」

ナルと芹沢がぶつかり合うのはお互いへの期待と愛情がクソデカいからです。
「「あいつなら自分をわかってくれるはずなのに！！なんで？！」」
「「嫌わないでよ、自分はこんなにもお前が好きなのに。なんで？なんで？」」

二次創作界隈の天才小説書きがお互い解釈一致の逆カプ書いてるようなものです。『同じ道を究めてるはずだるロォ？！どぼっじでわがっでぐれないの゛ォ゛ッ゛！！！！！』とお互い、傷つき合ってる。A×Bが好きなナルと、B×Aが好きな芹沢、なのに何故か解釈は一致だし推し（青葉支部）も一緒。お互い理解してほしくって、自分の作品を愛してほしくて、あとあわよくば自分のカプ派になってほしい。

だからこの二人の和解の着地点は互いのコミュニケーションです。
「「自分のポリシーをわかって！！」」じゃない。「「お前はどういう人間なんだ？何故そんなことを考えてるんだ？」」を尋ねればいい。
二人とも頭が良いので、相手の背景を分かれば上手に折り合い付けられます。

それを素直に聞けないのは「「あいつは俺僕が嫌いなんだろうな。だからいちゃもんつけてくるんだ」」という思い込み。
お互いがお互いへの虚妄で傷ついている。

だから本編では、実は芹沢が命を懸けてナルを含めた青葉支部を助けていたという描写が必要です。
そこでナルは「えっ、芹沢…俺のことも…好き…？！」と気付くから。

それで芹沢を助けた後、EDフェイズでナルが芹沢のお見舞いに行ってお互い一歩歩み寄る……みたいな感じで本編は芹沢とナルの深掘りは〆。あとは理解できるライバルになるだろうさ。

こいつらが本格的にBでLをするんだったら外伝でガッツリ尺取れ。さすがに主人公たちが置いてけぼりになるから。
こいつらだけで12万文字いけるぞ。

オーダーが「同期」「ケンカップル」「本当に馬が合わないけど、腐れ縁で一緒にいる。(例えば運動のダブルスとか)何か一点においては最高の相棒」なんですが、最後の条件がどうにも合ってるかどうか。
ちなみに二人の喧嘩中にモブ敵がのこのこと攻撃を仕掛けてきたら二人とも「「黙ってろ」」と言いながらモブ敵を息のあったコンビネーションでブッ飛ばします。

ナルの対になるようにイメージしました。
本当に同時並行でキャラシずっと書いてました。

実は初期案では名前が「蕺(どくだみ)薺(なずな)」だったんですけど、何せ主人公（受たち）の名前が「藍銅浅葱」で「四十川一二三」、そのライバルポジションが「山桜桃紗音」で少々キラキラしすぎたから、バランスを取るために「芹沢萩人」にしました。
芹も萩も春秋の七草。芹も萩は薬草としても煎じることができるらしい。

クールな毒舌キャラに見えて、実はすごくストレートに愛情豊かな男です。
幼少時虐待されました。でも芹沢は愛することを知っています。お母さんと旅の道中で会った恩師たちがめいいっぱい芹沢を愛したからです。
だから同じように青葉支部を愛することができます。

そうだな。芹沢が主人公なら父兄と再会し対決する話を書いてもいいんですが、さすがにそれはナシで。この物語の主人公は浅葱（と一二三と銀星とイチ）で、ここ2組の恋愛模様なので。
過去を完全に断ったという意味合いで父兄を物語の舞台に立たせないという方針にしましょう。

お借りした立ち絵は「潮田式男子紹介メーカー」様！
美人！ありがとうございます！
立ち絵をタップor画像下のクレジットをクリックすればリンクに飛べます。
創作キャラクターの原案として使用許可を出してくださってるのでお借りしました。

表情パーツが豊富～～～！！手とメッシュまで決められるんですか？！良いんスか？！
何やっても美人。美人確定ガチャ。右見ても左見ても美人。

環境　　:基本・上級・IC・EA・LM・HR（カラーロイス可/RECロイス不可　DX3世界じゃないので）
初期作成:165点+4点（EE指定）
あくまでも小説のイメージを固めるためのお遊びなので、演出重視のキャラシで


能力バトルの側面があるので、イメージを固めるためにダブルクロスのシステムで仮組してるけど、この世界には霧谷さんも春日さんもプランナーお姉さまもいないのだ。
そして私はこんなことやってる場合じゃねんだわ。早よアカデミアのシナリオを書け。

漫画原案じゃなくて小説。BL読者はロマンスが見たいのであって、バトルが見たいわけじゃないことは常に念頭に入れてください。
能力バトルの駆け引きに尺を割くくらいなら、サブキャラ増やしてクソデカ感情バトル駆け引きしてください。頼んだぞ私。



かなり実践的なビルドです。
THE王道優等生キャラシ！！典型的なソラリスの強い動きが出来てるんじゃないでしょうか。

成長はメモリーを最優先に。これ、侵蝕率がバカにならないので。芹沢の自己犠牲精神を強く反映したものになってるので、辛いと思ったら《テイクオーバー》抜いても問題ありません。というかロストの危険を考えたら『抜くべき』まである。《狂戦士》と《帰還の声》を盛ってやることじゃない。でも芹沢が死んでも手放してくれないので諦めて《テイクオーバー》を極限までLv振ります。

《テイクオーバー》はレネビエフェクトです。効果は実にシンプル。
誰かの浸蝕を自分が引き受けるそれだけ。
「君たちは化物にならなくていいよ。僕がなるから」だって。ほほ。ナルがキレ散らかしてる。

点数に余裕ができたら《タブレット》+《多重生成》を取って《帰還の声》をバラ撒く害悪戦術使ってきましょう。
『《帰還の声》の効果に《帰還の声》を含まない』という文言がないので、自分含めたパーティに《帰還の声》をバラ撒いて、《帰還の声》をもう一回撃つこともルール上は可能です。GMが許すかどうかは別として。

《タブレット》+《多重生成》さえあれば、《女王の降臨》からの《狂信者》《奇跡の雫》のバラ撒きもできますしね。

《テイクオーバー》はオリジンじゃないと使えないので、衝動判定時必ず《オリジン:レジェンド》を使用することを忘れないでください。

芹沢のビルドコンセプトが「味方よ、動け」（リスクは僕が負う）
ナルのビルドコンセプトが「敵ィ、動くんじゃねえぞッ！」（敵が弱くなりゃリスクをみんなで分担できる！）