容姿・経歴・その他メモ

こびりついたような寝癖に気怠げな瞳の白衣姿の少女。
性格も外見に違わず非常に面倒臭がりで極度のマイペース。
UGN日本支部所属のUGNエージェント兼Rラボの研究員(医療系)。本人曰く「自分は技術畑で本来前線に居る人間じゃない(訳：はやく帰らせろ)」
しかし皮肉なことに実力はかなり高く「カノンコード」の名は国内外問わず有名、らしい。本人に全く自覚がない。まぁ何にせよ皮肉な話である。
上層部からの信頼か、嫌がらせか、かなりコキ使われている。
「労働基準法って知ってます？」
「こんなＵ Ｇ Ｎ(ブラック企業)やめてFHに寝返ってやる……」
霧谷に悪態をつきながらも実行せずに淡々と任務をこなしている辺り根は真面目。

宙に放った石を炎で熱し重力で飛ばす「隕石」スタイル。

【過去】
生まれ付きのオーヴァード。
ウイルス専門の研究者でありレネゲイドウイルスにも理解のある両親の元ですくすくと愛情を受けて育った。
しかし、両親は何者かに殺害されてしまいUGNに引き取られる。
事件のショックで心を閉ざし“ホーム”で過ごす日々の中で出会ったのが法医学の道であり、両親を追い求め法医学に傾倒した。
研究者としての才覚を見いだされRラボ預かりになり現在に至る。

思い出の一品は両親からの最後の誕生日プレゼントである白ウサギのぬいぐるみの「ヴァイス」。
これが無いと眠れない。

履歴

日記（シナリオ履歴）

第一話【Age of virus】

　クロドヴァに向かう空港のラウンジでお茶漬けを食べていたらクソ上司霧谷が現れて急遽任務変更。
　ＦＨに実効支配されたというＳ市へと向かうことになった。
　Ｓ市は表向き変わらないように見えたが、賢者の石持ちのエージェントが無効化される等よく解らない現象が起こっているらしい。
　壊滅した現地Ｓ市支部の残存勢力である倭文千尋とストランドと合流。
　それと、タイミングが良いのか悪いのか覚醒したばかりの新人竜ヶ峰るりを保護した。
　覚醒したばかりの新人に頼るのは気が引けるが、こちらの戦力はたったの４人。利用させて貰う。
　倭文の相棒である彼方百貴を救えなかったのは非常に残念だった。命を弄んだＦＨエージェント、コトゥンは絶対に許さない。
　それにしてもあのクソ上司、飄々と軽いノリで無茶振りしてくるのが余計に腹立つ。今度会ったら一度ぶん殴っておこう。

第二話【Swampman】

　Ｓ市支部はＦＨに占拠されている為、カラオケボックスで寝泊まりをした。
　夜通し聞こえていた隣室の声で倭文とストランドは寝不足のようだが、砲弾や奇襲がないだけとても寝心地が良いと思う。
　それにしても戦力もない、資金もない、拠点もなければ時間もない。ここまでナイナイ尽くしだといっそ笑えてくる。
　だからストランドの提案には乗った。というか、乗るしかなかった。
　倭文はともかく竜ヶ峰の戦力には圧倒された……凄いな。
　無事《クライ・プロダクション》が使用していた拠点を制圧し、日本支部との通信も可能になった。
　一先ずは、一安心だろう。
　通信に出てきた霧谷にブチギレた。
　けど、許した。竜ヶ峰の護衛という名目で学校に通えることになったからな。
　学校に通わせてくれるストランドはいい奴だ。
　拠点を捜索中、気になる資料を見つけた。テセウス計画、そこに載っていた研究者は父さんと母さんだった――。

第三話【China brain】

　私がＵＧＮに引き取られたのは１０年前、５歳の頃だった。
　ＵＧＮチルドレンとして養育されるはずだったが"ホーム"に居たのも一年にも満たず、ラボや戦場の大人達に囲まれ同世代の友人というものも居ない。
　当然、学校というものに通ったことがない。強いて言えば海外の大学で研究チームの手伝いをしていた程度だ。
　だから、学校というものはずっと憧れだった。どれ程クソ上司に訴えても通わせて貰えなかったし。
　……しかし、私は見くびっていた。現役高校生というものは斯くも理解し難いものであったのか。
　正直、るりと倭文がいて助かった。ああ、もう、どちらが護衛なのかわからない。
　敵であるはずの蛮徒琴の存在でさえ心強かった。

　両親の仇が解った。随分と身勝手な理由で殺されたという情報。この真実は或る意味知りたくもなかった気がする。
　私は、そんなことのために、大切なものを奪われたのか。
　この憤りを、どう処理すればいいのか解らない。冷静でいなければ、心を保たなければ、衝動に呑まれる……そう、理解しても揺さぶられるのは人が人である故だろうか。

第四話【twin paradox】

　臨時で行われることになった自主的文化祭という名の行事は蛮徒琴の発案だったらしい。
　彼奴が碌な思考をしているはずがないと調べて見れば矢張り碌でもないことを考えていた。
　だから、逆にそれを利用し蛮徒琴を撃破した。倭文が思いの外冷静であったのは驚いたが、彼奴に感情を向けてやるだけ損なだけなのかもしれない。
　……ストランドの、正体には驚いた。それから、約束にも。
　私はＵＧＮの人間だ。そうであるなら、その約束は守るしかない。

第五話【Time to die】

　通信をよこしたクソ上司に悪態を吐いた。悪態を吐かないとやってられなかった。
　今思えば八つ当たりだったと思う。
　ストランド……否、曜との関係に敢えて名を付けるならば恐らく、友人だ。
　私にとって、初めて出来た友人のひとり。
　いつものように"処理"をすればよかった。しかし、躊躇いがないと言えば嘘になる。だが、だからこそ約束を守るんだ。
　全てが終わった後、私はＳ市に残った。るりと……それから、千尋と一緒に居たかったからだ。
　溜まりに溜まった有休分、好きに過ごして良いそうだからな。有休明けのことは今は考えないでおく。

　でも最後の最後に、学校に通わせてあげるという夢を叶えようとしてくれたし有休も使わせてくれたし……クソ上司、実は良い奴なのでは？
　……待て、騙されるな。当たり前のことだぞ、それ。

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