容姿・経歴・その他メモ

誕生日

1月8日

好きなもの

トレーニング、学校の屋上、波止場、どら焼き、家族

嫌いなもの

巻数順に並んでいない本、綺麗に割れない割り箸、弱い者虐め

苦手なもの

堅苦しい空気、他人と打ち解けること

■優しき鬼、月に吠える

　筋肉質な長身に白ランをまとった、強面の男子高校生。
　いつも無愛想で他人を寄せ付けないため、彼について多くを知る者は同級生にも少ない。授業をサボりがちで、深夜徘徊の目撃談も多く、その上いつも生傷が絶えないため、どこかで喧嘩にでも明け暮れているのではないかと囁かれている。噂によると、辰園市内の不良全員をたった一人で制圧し、その頂点に君臨している“辰園最強の番長”らしい。

●イリーガルとして

　……というのはあくまで噂。周囲の誰も知らない彼のもうひとつの名は、コードネーム“｜月脈の緋鬼《ブラッドムーン》”。UGN辰園支部のイリーガルとして活躍するオーヴァードである。最強の不良という噂はUGNとしての活動を明かせないために生じた誤解であり、本人は迷惑しているのだが、正体を隠すという点では好都合なこともあり放置されている。
　不器用ながらも真面目で正義感が強く、困っている者や虐げられている者がいると放っておけない。そんな彼の元には街の裏側で起こる様々な問題や揉め事が次々と集まってくる。任務のため、人助けのため、今日も彼は月下の街を奔走し、そのたびに不良のレッテルは一層定着していく。悩ましいジレンマが解消される日は、残念ながらしばらく来そうにない。
　戦闘時は額から1対の角を生やした鬼のような姿に変貌し、紅蓮の焰をまとって白兵戦を展開する。また、時間帯や場所に関係なく背後に蜃気楼のような赤い月が出現する。これが彼の“魔眼”であり、コードネームの由来でもある。

●悪魔の契約

　辰園市内の和菓子屋“｜煤竹庵《すすたけあん》”の長男。
　まだ中学生だった2年前に実家の店がFHの襲撃を受ける。襲撃犯の攻撃から両親を庇って致命傷を負ったが、店の地下に保管されていた“遺産”に宿る悪魔の声を聞き、契約を交わすことでオーヴァードとして覚醒した。この襲撃事件を契機にUGNと接触し、協力関係を築いた。
　現在は親元を離れ、学校近くのアパートで一人暮らしをしている。実家への襲撃は沈静化したが、代わりに遺産の力を得た彼自身を狙った襲撃が増加傾向にある。

●｜煤竹庵《すすたけあん》

　創業200年を数える老舗の和菓子屋。名物のどら焼き“｜月桂果《げっけいか》”は宮中御用達の銘菓で、食通の間では「世界最高のどら焼き」と称される逸品。あまりの美味に魅せられた者は数知れず、国内外の著名人、要人、王族がお忍びで買い求めるほど。かつて勝海舟が西郷隆盛への手土産としてこれを持参したことで両者の会談が円滑に進み、江戸城無血開城が実現した、という逸話は有名である。
　一方、店側は「菓子は万民のもの」という創業以来の理念を堅持しており、店構えも価格も庶民的な水準に保たれている。そのため何も知らない者からすれば、どこにでもある平凡な和菓子屋にしか見えない。
　月桂果の味の極意は秘伝の製法で作られる餡にあるという。初代店主の煤木｜鉦右衛門《しょうえもん》は悪魔と取引をして餡の製法を聞き出し、その右腕には悪魔が宿っていたと伝わる。このことから“悪魔の菓子”と呼ばれることもある。
　煤竹庵には“鉦右衛門の右腕”とされる人間の腕のミイラが家宝として伝わっている。この“右腕”は歴史的に価値があるのみならず、レネゲイドの力が宿った"遺産"でもあった。しかし2年前に発生したFHによる襲撃事件の際、暁の覚醒と同時に"右腕"に宿るレネゲイドの力は彼の肉体へ移ったため、現在の"右腕"はほとんど抜け殻のような状態である。

Theme song: JAP / abingdon boys school

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